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渋谷教育学園渋谷中学校

代表インタビュー

目次

理念「自調自考」について

四谷進学会:今回は、渋谷教育学園渋谷中学校・高等学校の鈴木先生にお話しを伺います。鈴木先生、本日はよろしくお願いします。

 

 

 

渋谷教育学園渋谷中学校・高等学校の鈴木先生(以下、渋谷渋谷):よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

四谷進学会:まず渋谷教育学園が大切にしている理念についてお伺いしてよろしいでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:学校目標にある「自調自考」という言葉ですよね。6年間の学校生活の中で身につけて将来に生かしてほしいと考えています。

 

 

四谷進学会:「自調自考」を身につけるために、具体的にどういったような試みをされているのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:基本的には、生徒自身が考える機会を増やしています。我々教員から、「こうしなさい、ああしなさい」と言うのではなく、自分たちでどうしたらいいかというのを考えさせます。

 

例えば宿題にしても、明日までに数学を2ページやってこいではなく、1ヶ月先にプリントを30枚こなしなさいといった出し方をします。そうすることによって、宿題のペース配分も自分で考えることになります。

 

ですから「勉強しなさい」といった指示ではなく、これを期日までにやるようにという伝え方をしています。

 

ただし、それはちゃんと自分で計画を立てて仕上げてくる必要が出てきます。

 

特に中学生は勉強が習慣づいている子もいないわけではないですけども、やはりある程度こちらから強制しないといけない部分はあります。長期的に計画を立ててやるようにという形ですね。
それが身に付いたら、今度は中3くらいから宿題の量を減らしていきます。そのころには机に向かう習慣がついたはずなので、あとは自分でその時間を何するか考える機会を与えます。

 

さらに、進路についても、「自調自考」を意識しています。
基本的には自分のやりたいことをしっかりと考えて、そのために大学に行くということですね。ただ単に大学に行くのではなく、目的意識を持って、あるいは将来繋がることをやるために大学に行くんだよということを、普段から伝えています。そういった目的意識や将来の方向性についても自分で考えるようにと伝えています。

 

 

四谷進学会:では中1、中2の段階で大体の勉強習慣はついているんですね。

 

 

渋谷渋谷:中1、中2の段階で基礎を身につけて、中3からは自分で考えながらやっていく段階です。特に、高校生になったら進路や将来のことも踏まえながら、何が必要なのかというのをしっかり頭に入れながら勉強していくようにと指導しています。

 

 

四谷進学会:そうなのですね。中1・2で1ヶ月30枚みたいな形式で宿題を出して、実際できるものなのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:女子はほとんどの生徒ができていますが、男子の中にはできていない生徒もいます。

女の子はやっぱりコツコツやる子も多いので、ある程度宿題を提出します。男子は直前になって取り組み始めたり、中には終わらなかったりする子。その部分は、なかなか男子は精神年齢の部分もあるので、正直言って高校生にならないと、自分で考える機会はちょっと出てこないところはあります。

 

 

四谷進学会:男子と女子、どれくらいで精神年齢は追いついてくるものなのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:高校生になってからですね。ですから、正直言って、中学の時代は女子の方が、リーダーシップがあり、成績も良い子が多いですね。ただ、高校になるとほとんど差はなくなります。そうなると男子・女子ということはあまり関係なく、お互いが協力しながらやっていく形になります。

 

 

四谷進学会:私自身が公立中学校だったんですけれども、中1とか中2くらいで、バンと宿題を出されても、多分できなかったと思うんですよね。男というのもあるかもしれませんが。ある程度やはり素地のある子たちが入学してくるのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:基本的にやはり入学してくる子たちがかなり勉強をしっかりしてきた子たちが多いです。その点で言うと、机に向かうこと自体は苦ではない子が多いですね。もともとある程度勉強の習慣は付いている子たちではあるかなと思います。

 

 

四谷進学会:中3から宿題を減らされるということですが、それで全く勉強しなくなるということはないのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:ないですね。やっぱり、中高一貫の学校なので、中1・中2、中3・高1、高2・高3と、ABCブロックに分けている形ですよね。Aブロックである程度基礎が身に付けば、BCでは、あまりこちらが言わなくても、やってくれるようになります。

 

環境もあると思いますね。やはりしっかりやっている子が多いので、そうなると、自分もあまりサボっているとまずいかなという意識はあるようです。

 

 

四谷進学会:そういう意味では周りのいい影響があるということですね。

「自調自考」をやっていく中で、他に何か意識されていることはありますか?

 

 

渋谷渋谷:例えば、行事の研修旅行ですよね。研修旅行についても、基本的にはテーマを持って研修に行きます。事前に下調べをして、現地でそれを確認して、最後にまとめるという1つの流れになっています。

 

ですから、テーマによって班のグループが作られて、それぞれのグループが行く場所が違います。基本的には班別行動というか、班別で初日から最終日までバラバラに過ごします。

 

 

四谷進学会:生徒が自分でテーマを決めていくということですか?

 

 

渋谷渋谷:それぞれでテーマを決めて、ある程度テーマが近い子たちが5人ぐらい1グループになります。そのグループで、初日はどこに行って何を見学するという行程を自分たちで計画立てます。最近では現地でインタビューを行ったりもしています。アポを取ってインタビューして、自分たちの調べたことを確認して、最後それを発表するという形ですね。

出発する時間から宿舎に戻るまでの行程まで全て自分たちで決めていきます。

 

 

四谷進学会:本当に与えられるものだけではなく、自ら進んで取り組んでいるのですね。

当然、中学受験で勉強してきた子たちだと思いますが、中学校1年になって、いきなり今日から自分たちで考えるんだよと言われて、それができるというのはすごいですね。

 

 

渋谷渋谷:できないですよ。当然自由なので、初めはある程度、何してもいいと勘違いしている子もいます。具体的に1つ例として言うと、スマホの使い方はできていません。小学生の時は、おそらくキッズ携帯という形である程度制限されていたものが、中1になって初めてスマホを使用する生徒が多いと思います。うちはスマホ持ち込み自由ですし、特に制限も設けていないので、そうするとLINEのグループを作って、悪口言ったりといった事例がやはり出てくるんですね。

 

最初からそういうことを注意してしまえば、教師としては楽なんですけれども、こちらはあえて言いません。

 

ただし親御さんには、入学して1、2ヶ月経つと、例えばLINEでグループ作って、誰かの悪口言ったりといった問題が出てきますので、その時は慌てないで、もしお気づきになったら学校に報告してくださいと伝えています。

 

あるいは、大体のケースは生徒から報告があります。当事者からある場合もあれば、周りの子が、ちょっと○○さんが言われているみたいだと。それをきっかけに我々が初めて事情を調べます。
どういうことなの?という話をして、そこから、なんでそういった使い方をするんだという話をしていきます。

 

基本的には、あえて失敗させるじゃないですけども、こちらからあまりここまでだよっていうのは言わずに、ある程度自由にさせています。ただそれが度を越した場合は当然指導が入ります。だから、自由と言っても好き勝手やっていいわけじゃないんだよということを徐々に教えていきます。ですから、中1・中2は正直言って人間関係を含めてトラブルが時々おきます。中3以降はほとんどないですね。

 

 

四谷進学会:逆に言うと、中1・中2でそういうような教育とをやってらっしゃるからこそ、中3からはなくなっていくのですね。

 

 

渋谷渋谷:問題についてのパターンが大体もう見えてきています大体この時期こういうことが起きて、この時期こういうことが起きてっていうのが何となくわかっています。もちろんイレギュラーなこともあるので、それぞれの学年で大変なことありますけども、大体流れとしては同じ感じですね。

 

ギリギリまでと言ったら変ですけど、こちらができるだけ介入をしないで、必要な場合は当然そこに入っていってというスタンスですね。

 

 

四谷進学会:素晴らしいですね。なかなかできることではないと思います。

 

 

渋谷渋谷:どうなのでしょうか。校長自体も、そうやってあまり教員が先回りしたり口出したりするのは好みません。基本的には自由にやらせるというところですね。

 

 

四谷進学会:やはりそういう学校生活の部分でも理念というものと非常に繋がっているのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:繋がっていますね。言っていることと、実際に入ってからの学校生活は、そんなに差はないかなと思いますね。

 

 

四谷進学会:「自調自考」を叶えていくために、ここは難しいなというふうに学校経営の中で考えてらっしゃることはありますか?

 

 

渋谷渋谷:どうでしょうか。正直言うと、今、生徒のレベルが相当上がっていて、聞き分けのいい子たちばっかりなので、全然苦労がありません。これは多分すごい贅沢な悩みで他の学校さんに怒られますけども。とにかく教員としては楽なんですよ。

 

ここに7期生の卒業生がいますけど、あの頃は結構まだ大変な時代でね。

 

 

四谷進学会②(渋渋7期生):いえいえ、やめてください(笑)
※本インタビューでは渋谷教育学園卒業生の四谷進学会社員も同席していた。

 

 

渋谷渋谷:その頃と比較すると、手がかからないですよね。全く手がかからないと言ってもいいです。特に、今年、去年はコロナの影響で、どの学校さんもそうですけど、思うようにカリキュラムが進めることができませんでした。正直言って高校3年生も全て授業ができたわけではなく、かなり大学入試の結果は心配だったんですね。
ところが蓋を開けてみると、我々教員の予想以上に結果が良かったんですね!

 

ということは、もう今の子たちは、特に我々が手をかけなくても、勉強も含めて自分たちでできるんですね。ですから、変な話ですけども、去年、今年の3月の大学の入試合格結果は、ある程度進学校というか、優秀な学校がほぼ独占していました。結局どういうことかというと、やはり言われなくてもできる子たちはちゃんと努力したということです。

 

もう渋渋もそのレベルに来ているので、勉強もあまり邪魔しないようにしようという感じになってきました。

自分たちでできるレベルにはなってきたかと思います。

 

 

四谷進学会:まさに自分で考えてやっているんですね。

 

 

渋谷渋谷:優秀な子たちなので、我々教員は楽ですね。

 

 

 

 

 

渋渋生の特徴

四谷進学会:渋渋ではどのような子が育つのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:それこそ、逆にいろんな子ですね。型にはめることはないので、いろんな子がいるのは当たり前だし、いろんな考え方でいいんだよというスタンスです。当然そこの中には、人に迷惑をかけないというのがありますけれども、そこさえクリアできれば自分でやりたいようにやってほしいです。

 

 

四谷進学会:人に迷惑をかけないための高い倫理観はどのように育てるのですか?

 

 

渋谷渋谷:自由な学校なので、さっき言ったように何をやってもいいんですけれども、「果たしてそれで人に迷惑かけても自由なのか」という話は行います。高い倫理観は、実は挨拶をする、約束守る、落ちているゴミを拾うといった簡単なことです。当たり前のことを当たり前にできるようになろうということですよね。

 

 

四谷進学会:例えば、ゴミが落ちていた時に、ゴミを拾いなさいと言うわけではないですよね。

 

 

渋谷渋谷:言わないですね。拾う子もいれば、拾わない子もいます。ただ、例えば最近だと、大谷選手がゴミを拾うことによって自分の運を味方にしているんだよっていう話は当然します。ただ、だからと言ってそれを強制はしないですね。

 

 

四谷進学会:それでゴミを拾うようになっていくのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:それは人によりますね。

 

 

四谷進学会:そうなのですね。倫理観を育てるために校長講話も行われているのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:行っています。校長講話は、今のそういった話も含めて、倫理観の部分もかなり話はしています。

 

 

 

校長講話の様子

 

 

 

四谷進学会:自由に生きていくということと、倫理の部分は、ある意味相反することだと思うのですが、逆に倫理についても自分で考えられるということなんですね。

 

 

渋谷教育学園:おっしゃる通りですね。

 

 

国際的な視野について

四谷進学会:ありがとうございます。あと、国際的な視野の部分にも力を入れてらっしゃると思うのですが。

 

 

渋谷渋谷:基本的に今はもう、日本国内や日本人だけで、というような社会ではないと考えています。

 

やはりいろんな国の人がいる中で、いろんな考え方があるということを前提としています。やはり帰国生が一番いい例になっていますね。彼らは結局日本人として海外に行って、全く違う環境の中で暮らして戻ってきていますので、彼らの話を聞くことによって、ある程度日本で常識的なことが、実は海外では違っていたり、逆に帰国生の方が気づかされたりすることが起こっています。そういった経験を帰国生から話してもらっています。

 

あとは、彼らはやはり英語が喋れるので、いろんな国の人とコミュニケーションが取れるというところを実際に彼らは経験しています。そういった点で言うと、帰国生の子たちを中心に、グローバルな意識を広めてもらっています。

 

さらに彼らが英語を喋れるのを見て、自分たちも頑張ろうというように、非常にモチベーションは高い子も多いです。我々が「英語を勉強しなさい」ということをほとんど言わなくても、勝手にやっている感じですね。

 

 

四谷進学会:すごいですね。僕も子どもが2人いるんですけど、親として考えた時に、あんまり子どもに対して言ってはいけないし、かといって言わなさすぎるのも良くないだろうなと考えます。その辺の距離感がすごく難しいだろうなと思うのですが、あまり言っている感じではないのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:生徒には、もちろん最初の方には言います。「こういうことがあるといいんじゃないの?」とか、「こういうふうになるといいよね」みたいな話はしますけれども、それを繰り返して言ったりとか、しつこく言ったりとかはしないですね。

 

 

四谷進学会:その人の、ある意味意欲を大事にしているのですね。

海外の大学に進学する子たちも多いと思うのですが、その辺のパイプみたいなものもあるのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:結局、卒業生ですよね。向こうの卒業生は夏休みなどがかなり長期休みになるので、その時にやはりうちは立地がいいので、ふらっと遊びに来れるんですね。

(※渋谷駅JR在来線から徒歩8分の立地)

 

ですから、例えばそういった、海外に行った卒業生がふらっと来た時に、在校生で海外の大学進学を考えているような子がいたらすぐに呼んできて、ちょっと来ているから話してごらん、と声をかけたりしています。

 

ネイティブの進路指導の先生もおりますので、例えば海外を希望する場合も、あなたの英語力で、こういうことやりたいのだったら、ここら辺がいいのではないかというアドバイスは当然行います。

 

余裕があれば、一回学校見学を見て来てくださいといった話もしています。

 

あと、最近はやはり海外の大学も日本人を欲しがっている傾向にあります。話によると、やっぱり中国系の人が多くて、あまり中国だけだと…というところもあって、日本人の希望は高いようですね。

 

日本人はなかなか外に出ていかないので、海外から学校説明会を開くために日本に来ています。うちか幕張で説明会を行っていますので、他の学校さんに比べたら、多分情報は入りやすい環境です。

 

ほぼ毎年、海外へ送り出しているので、ノウハウ自体はもう分かっています。いつまでにこういうことやっておいた方がいいよ、というのも分かっているので、希望される場合は非常に準備を進めやすいかと思います。

 

海外について真面目に調べている子も多いので、今年は東京大学に一旦入学して、9月になって辞めて、海外に行った卒業生が2人います。

 

日本の勉強もしっかりやりつつ、英語もしっかりやって、最終的には東京大学と海外の大学を両方受かって、海外に行きました。

 

そこは、普通に考えたら東大でしょうと思うのですが、あえてそこを行かずに海外に行くということは、やはり東大で学ぶよりも海外で学ぶ方が、何か学びがあるのでしょうね。それは自分で調べているのかなと思います。

 

 

四谷進学会:やはり卒業生で、海外の大学に行った子は伸びるのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:いや、それはあまり関係ないです。それはその子によるので、別に海外に行ったから伸びるということではないです。

 

 

四谷進学会:海外の大学が日本人を欲しているというのは意外でしたね。それは日本人に何かあるからなのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:やはり向こうとしても、アジアでもいろんな国があるので、多分いろんな国の留学生が欲しいのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

学外の活動について

四谷進学会:御校の生徒さんは、好奇心だとか、集中力とかが強い印象があるんですけれども、それは、何か学校の取り組みによって上がってきているものなのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:意外と学校の中で完結することだけではなく、対外的なものもあります。

 

例えば、この前の8月に学びのオリンピックというものを行いました。もともと以前SGH(スーパーグローバルハイスクール)というものに認定されていました。

 

それがWWL(ワールドワイドラーニング)という英語に特化した形でプログラムをやっている学校に補助金を出すというものに変わりました。

 

その集大成としてSOLA(学びのオリンピック)というものを開催しました。

 

例えば世界中の10ヵ国~15ヵ国ほどの高校に声かけて、Zoomでそれぞれディスカッションしてみたりとか、模擬国連やロボットコンテストなどをやっていました。

 

 

 

模擬国連の様子

模擬国連の様子

 

 

 

あるいは日本の高校生を対象にクイズ研究会がクイズ大会をやったり、いろんなイベントを開催しました。

 

やはりそういったことを行う時も、基本的には教員が当然それぞれの担当にはなりますが、内容は生徒自らが考えて、どうやって発信していくか、どうやって人を集めるか、当日どうやって運営するかというのを自分たちで考えて開催します。これはたいしたものだなと思いますね。

 

そういう点で言うと、そういったいろんなイベントについても、積極的に参加する、取り組んでくれる子が増えてはいますね。

 

例えば学びのオリンピックの2年前には、世界水会議というものがありました。

 

これも世界中の高校生を対面で実際に集めて、渋渋と幕張で、英語で国際会議を開いたんですね。その時もやはり生徒が中心になって、ホームステイから、イベントから司会までやっていました。そういうのをやると、例えばそれを見ていた後輩の中学生が、自分たちが高校生になったら自分たちもこういうものやってみたいとか、こういうものやろうと刺激を受けるようですね。

 

 

 

 

世界水会議での様子

 

 

 

四谷進学会:なぜ意欲的な生徒さんが増えていらっしゃるのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:どうですかね。やはりそれはさっき言った環境もありますし、渋渋への受験を考える上で、合格した生徒たちはちゃんとイメージして入ってくるので、その影響で積極性のある子どもたちが多いんでしょうね。

 

 

四谷進学会:やりたいことができる環境にはあると思うのですが、逆にやりたいことがない生徒さんにとっては、少しやりにくいという感じにはならないのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:いや、そんなことはないですね。やりたいことがないにしても、それはいつ見つかるかは分からないけど、見つかった時のために勉強しておいた方がいいんじゃないの?と声をかければ、ある程度素直にやる子たちが多いので。

 

 

四谷進学会:決して、やれ!という感じではないのですね。

 

 

渋谷渋谷:やっておいた方がいいよと言えばやる感じですね。

 

 

 

卒業後の進路について

四谷進学会:進路指導の流れについても、お聞きしたいのですが、なりたい職業を何か決めてから考えるのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:実際にはなりたい職業の前に、中3・高1あたりで、まず自分自身について考えます。客観的に自分自身を見ることができるようになって、次にその自分自身はどういうことをやりたいのかという将来の方向性を考えます。

 

 

四谷進学会:中3から高1の時期に、自分を客観視するというのはすごく難しいのではないでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:難しいと思いますけど、ある程度そこはできるようになっておいた方が、将来の仕事を考える上で、適性があるかないかというのを判断できると考えます。

そこは並行しつつ行う感じですね。その将来の方向性が決まったら、次に学部ですよね。最後にどの大学かを選んでいく形になります。

 

 

四谷進学会:何かツールを用いたりするのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:いわゆる業者の自己診断テストみたいなものを行ったりですとか、道徳の時間が中3はあるので、そこで実際に道徳的なアプローチで、客観的に自分が見ることができるような、ゲームを行ったりしています。高校生になると、学部調べや、大学調べなどをちょっとずつやっていきます。

 

 

四谷進学会:「自分を見る」というところが引っかかりました。僕自身、今40歳なのですが、40歳でも、自分を知ったのが最近です。だから、相当レベルが高いのだろうなと感じました。

 

 

渋谷渋谷:実際、果たしてどこまでそれを考えられているのかは分からないです。

ただやはり大学入学したのはいいものの、こんなはずじゃなかったとか、実はやりたかったのはこれではなかったと考えるのだったら、もう少し前の段階で、自分の適性みたいなものを分かっておいた方がいいのではないかと思っています。

 

 

四谷進学会:そこで1回でもやっておくだけで、だいぶ違いますよね。やりたい職業というのはどのように設定するのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:ある程度方向性を決めてから、では大学でどういう勉強をすれば、そういったものに近づけるのかなと考えます。最後にどの大学に行けばベストなのかということですね。

しかし全員が全員そこまで決めきれない子もいます。決まっていなければ、例えば東大に行けば1年間は猶予があるよという、少しズルい誘導をしています(笑)

迷っているならとりあえず東大に行けば、2年生までは待ってくれるよという話をします。ただ、もともと東大というイメージで行きたいという人がたくさんいますね。それは、僕らだって入学できるなら入っていますからね(笑)

 

 

四谷進学会:とりあえず東大に行っておけばいいというのは、すごいですね。

 

 

渋谷渋谷:模擬試験なんかでも、「先生、志望校どうすればいいですか」と聞かれた場合は、「決まっていないのなら東大とでも書いておけば」、なんて言うと、書いたりしていますけどね(笑)。

 

 

四谷進学会:やりたいことが決まっている生徒は、どれくらいの割合いるのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:どうですかね。ただ、おかげさまで大学を受ける時点では、やっぱりある程度学部はまとまっていますね。例えば、文系であれば、実は経済学部に行こうが、商学部に行こうが、法学部に行こうが、対して違いはないというのが分かっているのですが、やはり生徒たちはまだそこまでは分かってないので、経済だったら経済系とか、法律だったら法律系にまとめますよね。

ある程度、それは考えているなとは感じます。昔みたいにどうしても早稲田とか、どうしても慶応というのはいなくなりました。

 

 

四谷進学会:そうですか。

 

 

渋谷渋谷:逆に学部でまとめていて、大学でやりたいことがあるとか言うので、立派だなと思いますけどね。

 

 

四谷進学会:本当にすごいですね。それでまた変わってもいいわけですしね。

 

 

渋谷渋谷:もちろんそうですね。

 

 

 

 

 

 

保護者対応について

四谷進学会:保護者さんとの親睦を深める地区懇談会みたいなのがあるということですが、これはどのようなことをやっているのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:地区懇談会は、同じ地区から通われている、学年関係なく保護者を4つほどのブロックに分けていて、基本的には校長先生が対応しています。

 

具体的に言うと、東京の東地区とか、東京の西地区、神奈川地区とかですね。年に2回学校に来ていただいて、校長先生の話を聞いて、あとは質疑応答を行っています。

 

保護者会は学期ごとにやっていますので、保護者面談も年に2回ほどやっています。

 

保護者と学校の連絡は、何かあったらすぐに連絡を入れていますので、学校の情報はかなり入ってくると思います。最近ですとネットやメールで何かあるとすぐ、全体的な連絡も含めて連絡しています。

 

特に男の子は学校のことを言わないですし、プリントも出さない場合もあるので、今日、こういうプリントを出しました、みたいなのも全部開けば見ることができるような状態を整えています。

 

保護者の方にも、何かあったら連絡してくださいと伝えています。本当に何かあったら連絡が来ます。そこも特に、風通しはいいかなと思います。

 

 

 

四谷進学会:素晴らしいことですね。他に何かあまり他の学校にはなさそうな特徴などはありますか?

 

 

渋谷渋谷:なさそうなことというのもあれですけども、さっき言ったようにかなり自由度が高いのです。本当に、やりたいことがあればできますし、何でもチャレンジできる環境は整っていると思いますね。そこは、我々教員もやめろということはあまり言わず応援しています。

 

 

渋渋に合格するためには

四谷進学会:渋渋に入るために、受験生はどのようなことを意識して勉強するべきでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:おかげさまで入ることがとても難しい学校になってしまったので、入りたいと言っていただく方がたくさんいらっしゃいます。そうなるともう、こちらからどうこうというのはなかなか言えないですね。あまりアドバイスにはならないですけど、まずはしっかりと合格ラインを超えてもらわないことにはということですよね。

 

 

四谷進学会:もう事前に、応用的問題も解けるような状態になって入学を迎えるということでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:どうですかね。受験生の入試のレベルは毎年少しずつ上がってきています。だから今は、本当に優秀層に来ていただいている状態です。

 

ただ、やはり上には上がいると思っています。そのもう1個壁を越えると、今度は勉強しなくてもできる子たちが入ってくると考えています。

 

 

そのレベルであれば、普通に勉強していればどの試験でも対応できると思います。それが一番いいと思いますが、逆に言うと、うちを希望するのであれば、過去問を中心に、とにかく対策をして傾向をつかんでから受験をしてほしいとしか言いようがないです。

 

繰り返しになりますが、渋渋は行きたいと思っていても簡単には合格できない学校になってきてしまっています。一番ボリュームゾーンの、例えば偏差値50の学校だったら、選択肢がたくさんあるわけですよね。同じ偏差値でこれだけ学校があれば、じゃあどう違うかなと比較できますけど、渋渋のレベルになってしまうと、多分比較できる学校も減ってきてしまうので、なかなか難しいなと正直思いますね。

 

入れば間違いなく良い学校だと思います。おかげさまで本当に、学校が嫌だったとか、入らなければ良かったという子は、今はいなくなりました。

 

 

四谷進学会:このインタビューの目的としては、受験生を増やしたり、マッチングの度合いを深めたり、というのが本来の目的だと思いますが、あまりその必要がないにもかかわらず、今回ご協力いただけたのはどのような理由からでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:やはり1人でも多くの方に渋渋を知っていただきたいですね。もし希望していただけるのであれば、学校として当然ありがたいことです。

 

 

 

 

 

 

 

渋渋のこれからについて

四谷進学会②(渋渋7期生):お久しぶりです。今、私の頃よりも学校のレベルや理念の部分が、はるかに安定してきていると思うのですが、さらに目指したい方向や、これを挑戦してみたいというものはありますか?

 

 

渋谷渋谷:どうなんだろうね。挑戦したい方向ということではなくて、やはり生徒がやりたいことができる学校にしたいんじゃないのかな。

 

 

四谷進学会②(渋渋7期生):今、経済的にもやはり格差が進んでいる中で、ある意味時代に負けずに、やりたいことができそうな感じだなというふうに、私も在学していた身ですけど改めて思いました。

 

 

渋谷渋谷:でも学校なんでね。実はそんなに学校によって特別な学校はないですからね。保護者の方たちも、そうは言っても実績を見るわけだし、いくら良いことばっかり言っても実績を伴わなかったらだめだと思います。入ってみて楽しいだけじゃやっぱりだめだね。

 

 

挨拶の文化について

四谷進学会②(渋渋7期生):私の時も、自分でいろいろと考えられるようになるために、意外と大きかった経験としては、毎日の挨拶です。廊下で挨拶することは、シンプルだけどすごい意味があったなと思います。

 

 

渋谷渋谷:それはそうだよね。挨拶していれば、当然それによって心開くわけだからね。

 

 

四谷進学会②(渋渋7期生):コミュニケーション能力の土台はそこで作られたと感じています。

 

 

渋谷渋谷:そうね。今、挨拶がとにかく減っているんだよ。

 

四谷進学会②(渋渋7期生):えー!!

 

 

渋谷渋谷:生徒に言っているんだけど、大きな声で挨拶する子が減っていてね。

これは今の時代の流れかもしれないけど、個別に、学年の先生とかに対してはとってもフレンドリー。

 

でも知らない先生には挨拶しないんだよね。だから、もしかしたら、親御さんからも知らない人には、いろいろ話しちゃいけないとか、気をつけなさいと言われているのかもしれない。

 

決してめんどくさいからしないとか、意味がないからしないっていうのではなく、知っている人には挨拶している。「学校にいる人は全員関係者なんだからしろよ」と伝えると、生徒も「はい」と言うんだけど、なかなかまだ浸透していないですね。実は意外と、昔の方が良かったということもたくさんあります。

 

 

四谷進学会②(渋渋7期生):なるほど。あんまり考えていなかったからなのか、確かにみんな挨拶めっちゃしてましたよね(笑)。

 

 

渋谷渋谷:それもある意味環境で、みんな挨拶していれば自分も自然とするものですよね。

 

 

四谷進学会②(渋渋7期生):確かにそうですよね。
今も7期の同窓生と話すんですが、普段静かめな頭の良いインテリ系な男の子と話していた時、あの挨拶の習慣化が社会人になったときや研究室のプレゼンやコミュニケーションで生きていると話していたことがあったんですよね。
たしかに挨拶を知らない人にするって、なかなかない経験ですよね。

 

 

渋谷渋谷:確かに、学校という所は部外者に対してなかなか挨拶しないところではあるんだよね。だから、そこは言ってはいるんだけども。実はその挨拶の文化は1期生が言い出したことなんだよ。

 

開校して伝統がない学校だから、何を伝統にするかと話し合った時に、挨拶ができる学校にしたいって言うので、じゃあお前らやれよっていう話をしました。

 

 

四谷進学会②(渋渋7期生):すごいですね。

 

 

四谷進学会:挨拶をする時に、何か意識していることはありますか?

 

 

渋谷渋谷:せっかくするなら爽やかにしようとは言っています。相手に気づいてもらえるように、大きな声で爽やかにすればいいんじゃないの?と伝えてはいます。よく言われるのは、自分がしても、先生は返してくれなかったと言われることが結構あるのですが、意外と声が小さくて気づくことができないケースがあります。そういうところはいちいち説明できないので仕方がないですね。

 

 

 

 

 

 

教員間のハラスメント対策について

四谷進学会:あと差し支えない範囲で構わないのですが、先生の間でのハラスメント防止について何か工夫されていることはありますか?思春期の子どもたちは、そういう先生たちの間の空気みたいなものを感じとりやすい時期かなと思うのですが。

 

 

渋谷渋谷:それはもちろん対策しています。研修会で、こういうことがハラスメントになるとか、こういうことはなるべく控えてくださいという話は行っています。

 

学校としては、特にそれで問題になったということはないです。例えば、生徒と教員の間や教員同士でというのは、言わないだけかもしれないですけど、ほとんどないですね。

 

 

四谷進学会:もともとハラスメントが起きるようなレベルの先生が入ってこないということでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:それはまた別の問題だと思います。ハラスメントに限らず、人間関係のトラブルや暴言とかというのは当然あります。ただマニュアル化はしていないので、それぞれのケースに応じて対応している感じですね。

 

 

 

幕張との比較から見る渋渋らしさ

四谷進学会:これまで鈴木先生はたくさんの生徒さんを見られてきていると思うのですが、その中でも特に印象に残っている生徒さん、渋渋生らしいなという生徒さんのエピソードがあったらお伺いしたいです。

 

 

渋谷渋谷:25年も見ているので、いろんな子がいますからね。特に渋渋生らしいとなると、どうしても初期の子になってしまいます。

 

実は幕張の方が突出した子が多いです。幕張はうちよりも優秀なので、優秀な個人の集まりといったイメージです。

 

渋渋というのは、どちらかというとチーム渋渋です。みんなで頑張ろうという校風です。ですから先ほどの模擬国連も、渋渋は毎年ちゃんと練習して、チームを選んでやっているのでレベルが変わらず、毎年世界大会に行っています。

 

一方で幕張は何年かに1回世界大会に行きますけど、その時は必ず世界大会で賞をとります。優秀な個人がいて、それがドーンと出てくる感じです。

 

ですから実は渋渋だからと言って、らしい生徒があまり多くはありません。私の中では色んな子が印象に残っていて、7期だっていろんなやつがいたからね。7期の代表はこいつだって多分いないよね。

 

 

四谷進学会②(渋渋7期生):確かに。突出してできるところがみんな違いましたね。

 

 

渋谷渋谷:比較ができないよね。英語のスピーチで絶対に世界で1位を取る子がいたり、柔道で後にオリンピックに出る子がいたりという感じなのであんまりこの子が渋渋というのはないですね。

 

 

四谷進学会:逆にすごいですね。

 

 

四谷進学会②(渋渋7期生):なんであんなにチーム力が出るんですかね。

 

 

渋谷渋谷:仲がいいよね。

 

 

四谷進学会:なぜ関連している学校なのに、そんなにも違うのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:1つは、幕張は男子が多くて、渋渋は女子が多いというのが理由として挙げられると思います。男子は基本的にあまり頼らないですから。女子はやはりチーム組んでという方がしっくりくることが多いですね

 

 

四谷進学会②(渋渋7期生):行事をちゃんとやるから、合唱コンとかでチーム力は上がりますよね。

 

 

渋谷渋谷:そういうのもあるね。

 

 

四谷進学会②(渋渋7期生):とにかく委員会や会が多いですね。

 

 

渋谷渋谷:いろいろ分かれて集まります。生徒としては、やるにしても集まるにしてもめんどくさいと思いますよ。

 

 

四谷進学会②(渋渋7期生):私は楽しかったけど(笑)。

 

 

渋谷渋谷:だから、これだけをやりたいという子はちょっと向いてないかもしれないですね。いろんなことをやっぱりやるし、やらされるので。

 

 

 

 

 

 

研修旅行について

四谷進学会②(渋渋7期生):研修とか本当に面白いですよね。いろんなチームに分かれて、チームも毎回変わるから全然違いました。

 

 

四谷進学会:具体的にどういった内容の研修なのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:例えば鎌倉の日帰り研修旅行でしたら、テーマを切通しにしたとして、7つある切通しを全部行ってみて、どうやって作られたかとか、今現状どうなっているのかというのを調べたりとか、地元の人に話を聞いたりして、最後にまとめて発表します。

 

そうなると鎌倉に行っても、テーマとは関係ないから鶴岡八幡宮には行かなかったりするわけですよ。テーマをクリアできるのだったら、そこに別に行かなくてもいいよと伝えています。奈良とか京都は本当に行く場所はバラバラですね。

 

 

 

研修旅行の様子

 

 

 

 

四谷進学会②(渋渋7期生):私の時のテーマは古墳時代でした。飛鳥にしか行かなかった、みたいな。

 

 

渋谷渋谷:でも、「せっかく行くなら法隆寺とか行っておけば?」とかアドバイスはします。いいですと言われたら、もうそれで行かなかったりします。

 

 

四谷進学会:そういったところから主体性が育まれていくのでしょうか?

 

 

渋谷渋谷:そこは確かにあると思いますね。

 

 

四谷進学会②(渋渋7期生):しかも、現地集合、現地解散ですもんね。それもすごいです。

 

 

四谷進学会:関西方面もですか?

 

 

渋谷渋谷:例えば奈良だったら、名古屋から近鉄で行くんですね。新幹線の時間は自分たちで決めろと伝えます。切符は自分たちで買いに行って、教員は、例えば9時から11時まで名古屋駅の改札にいるから、そこをチェックポイントにします。そこに我々が立っていて、何班来ました、何班来ましたとチェックして、「次どこ行くの?」「どこどこ行きます!」「じゃあ気をつけてね」、みたいな感じで進みます。

 

いくつかチェックポイントや教員が立っている場所があって、そこは通らないといけないのですが、そこで時間と安全の確認をして、最後は班でホテルに戻ります。ホテルに戻らないと他の班の友達には会えないわけですね。途中ですれ違ったりはしますけど。全然みんなで一斉に移動してという感じではありません。

 

 

四谷進学会:それはなかなか特徴的ですね。

 

 

渋谷渋谷:班の構成は男女一緒なので、そうすると協力的でない生徒(特に男子)もなんとか動かさないといけないわけです。それも実は勉強になる所ですね。自分ができるからといって、どんどん進めるのもいいですが、そうすると男子がついてこないんですよ。彼らをうまくその気にさせるには、責任を持たせるにはどうすればいいかということをやはり考える機会になります。ここだけやってよ、とか。この部分を考えてよと言ったりしてやりとりしていきます。そういった意味で協力的でない生徒も意外と必要なんです。

 

 

四谷進学会②(渋渋7期生):そう考えると、人員配置はとてもうまい感じでしたよね。

 

 

渋谷渋谷:でもまあ、基本はテーマだからね。テーマを基にしているから、あまり教員としても、意図的にこいつとこいつ、と配置することはできなかったけど。だって、班員も生徒が決めていたじゃない。

 

 

四谷進学会②(渋渋7期生):そうだったかもしれないですね。でも、みんなうまくいっていましたよね。

 

 

渋谷渋谷:それは逆に班のリーダーが気をつかっていたんじゃないの?こいつとこいつはあんまり合わせちゃいけないとかさ。

 

 

四谷進学会:仲良い人同士で集まることはないのでしょうか?

 

 

渋谷教育学園:仲良い人同士にもしてはだめだし、かと言って本当に仲悪いのはやめた方がいいと多分考えていると思います。

 

 

四谷進学会②(渋渋7期生):あんまり仲良い同士で行きたいとは思わないですよね。だから、あえて自分たちで、仲良すぎるから分かれようか、みたいなのたまにあります。

 

 

四谷進学会:すごい。普通の高校はそこまでできないですよね。

 

 

渋谷教育学園:そんな感じでしたね。

 

 

 

 

 

鈴木先生、丁寧にご対応していただきありがとうございました!

 

 

 

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