かえつ有明中学校

部活・行事等
かえつ有明中学校の"自分で決めて主体的に学ぶ" 宿泊行事と部活動

四谷進学会・溝田:
高校生になると、3つのクラスに分かれるとお伺いしました。
かえつ有明中・宇野先生:
はい。中学3年生の2学期になると、高校で用意された3タイプのクラス――探究・アクティブラーニング中心の「高校新クラス」、探究と基礎学力の向上をバランスよく行う「オーセンティッククラス」、一般選抜に重点を置く「トラディショナルクラス」――の中から、自分に合った学び方を自分自身で選びます。難関・特進といったレベル別のクラス分けを約10年前にやめ、「学び方」で分かれる仕組みに切り替えた、本校独自の特色です。中学の最初の2年間は様々な体験を通しのびのび過ごし、中3・高1で進路についてじっくり考える時間を取り始めることで、6年間でメリハリをつけて学びに向かえるようにしています。
四谷進学会・溝田:
6年間のメリハリをつけて学ぶということについて、どんな行事が行われていますか。
かえつ有明中・宇野先生:
その点においては、宿泊行事に表れています。宿泊行事は、大枠は決まっていますが、各学年の生徒や教員のアイデアが反映されるので、毎年内容が変わっていきます。
中1:関東近郊で1泊2日のチームビルディング
行き先は学年によってさまざまです。
中2:関西方面での宿泊研修
今年は飛鳥での民泊オンリーですが、他年度は奈良・京都の定番コースになることもあります。
中3:海外研修へ
これまでは北海道でのファームステイでしたが、来年度からはベトナムでの海外研修に変わります。
四谷進学会・溝田:
高校生になると、どうなるのですか。
かえつ有明中・宇野先生:
高校1年生も宿泊行事がありますが、3タイプのクラスごとに全く異なるコンセプトでプログラムを行います。新クラスでは5月にケンブリッジで約2週間、学び方そのものを学ぶ研修を行います。10月には、オーセンティッククラスでは「ひとたび」という、地方の自治体などと連携した地域貢献・交流型のプログラム。トラディショナルクラスでは、現役大学生と「人生とは」「学びとは」を深掘りし合う哲学対話のような宿泊研修です。
高校2年新クラスの修学旅行は、予算と時期だけが決まっていて、あとは生徒たち自身で決めます。ただし、教員・保護者・旅行会社へのプレゼンを経てOKが出なければ実施できない仕組みになっています。
四谷進学会・溝田:
行き先も決め方も、クラスごとに全く違うんですね。
かえつ有明中・宇野先生:
はい。学び方が異なる3クラスそれぞれの特徴に合わせた行事になっているので、毎年内容が変わり、私たち広報担当者もパンフレット作りに苦労しています(笑)。
四谷進学会・溝田:
学校行事でも6年間で学びがつながっているんですね。
かえつ有明中・宇野先生:
そうですね。特に中学 3 年間は本当にのびのびと色んな体験、いろんな学び方を経験します。中学生は、サイエンスというかえつの学びの中心ともいえる探究教科があります。色んな学び方を体験した上で、中学 3 年生の 2 学期に高校 の3 つのタイプから自分に合うクラスを自分で決断します。高校入学後からは、大学受験に向けてそれぞれのやり方で走り出していくという感じです。 中 3・ 高 1 の間に自分の進路について考える時間が始まるので、 6 年間真ん中の 2 年間が中だるみしないのがうちのいいところかなと思います。
四谷進学会・溝田:
部活動についても伺いたいです。先生方はどのように関わっていらっしゃいますか?
かえつ有明中・宇野先生
部活は生徒のものなので、教員からあえて「仕掛け」はしない方がいいと考えています。顧問のエゴが出てしまうと、生徒たちが好きなように活動することができなくなりますから。教員はあくまで調整役であることが理想です。
四谷進学会・溝田:
それでも結果を出している部活もあるのでしょうか?
かえつ有明中・宇野先生:
中学男子テニス部は全国大会の常連で、テニス界でも有名な顧問がいます。彼は受験生や保護者の方に、必ず「本校の教育理念や学びの姿勢が、テニス部でも同じように結果につながっている」と話します。学習面と活動面を切り離すのではなく、学校全体で一貫した考え方を持って取り組んでいるのが本校らしさだと思います。

