渋谷教育学園渋谷中学校

四谷進学会：いじめに関してお聞きしたいのですが、御校はいじめに対してどのように考えていますでしょうか？

渋谷渋谷：いじめは基本的には、間違いなくいじめた方が悪いですし、いじめは許さないということは、中1からかなり言っています。

さっきも言ったようにスマホの悪口についても、かなり徹底的にそこは対策を立てて対処しています。

だからこそ、逆に中3くらいになれば、もうほとんどそういったことはなくなります。

ですから、人間関係において学校に来づらいとか、来たくないっていう子は、ほぼいないですかね。もちろん精神的な部分で、学校に来づらいとか、勉強にプレッシャーがっていう子はいますけども、人間関係でという子は多分いないはずですね。私の知っている中ではほとんど聞かないですね。

もちろんあれば、いろいろ細かく話はしますし、当然親も含めて話はします。その時、担任は大変ですけれども、一旦解決すれば、そこから先、それが尾を引いてというのもほとんどないですね。

四谷進学会：僕自身、中3の時に引きこもりになったことがあるので、すごくいいなと思いました。この学校にいたら変わったのだろうなと思いますね。

渋谷渋谷：理由が何かにもよりますけども。そういう点で言うと、おかげさまで生徒は学校にかなり来ていますね。

四谷進学会：素晴らしいですね。とはいえ、さっきおっしゃったようにいじめはあるとは思うのですが、そういう時に具体的に何か取り組んでいらっしゃることはありますか？

渋谷渋谷：なるべく早急に見つけるということですね。ちょっとしたことに気づいてくれる生徒が先に言ってくれれば、我々も早いうちに手が打てます。気づいた時にはかなり、関係が悪化しているとなると、やはり時間かかりますので、どちらかというと、実はそういう、周りにいる生徒たちが結構早めにちゃんと報告してくれています。そういったところが実は未然に防げる部分かなと思っています。なるべくなんでも言えるような関係ですかね。

四谷進学会：信頼関係が素晴らしいですね。

渋谷渋谷：同時に生徒に伝えているのは、担任とか副担任いますけども、これはたまたま今年はこのクラスになっただけで、もし他の担任とかでも話しやすい先生がいたら、全然そっちの先生に言ってもいいし、学年ではない先生でも相談に乗ってくれるからというのは常に言っています。どの先生でも、気づいたら、何か言いたいことがあったら言っていいよとは伝えています。

四谷進学会：他に専門のカウンセラーみたいな方はいるのでしょうか？

渋谷渋谷：もちろんおります。そこは実はプライバシーのところもあって、誰がどういう内容の相談をしているかというのは、絶対我々教員も知らないので、それはそれで独立して行っています。

四谷進学会：海外で生活していた、帰国生の子たちが排除されやすいみたいなことはありますか？

渋谷渋谷：それはないですね。やはり中1の時はトラブルになりやすいです。やはり彼らは思ったことを言いますので。いわゆる日本に住んでいた子たちとはちょっと違う部分はあります。でもそれはお互い歩み寄るのか、認めるのか分からないですけども、そんなにそれがトラブルにはならないですね。

四谷進学会：頭がいいのでしょうか？

渋谷渋谷：そこはあると思いますね。

四谷進学会：やはりそこまで自分で考えてきているからということもあるのでしょうね。

渋谷渋谷：だから、帰国生の子たちも、実際には英語ができれば、ある程度合格できるんですけども、別に勉強ができる、できないというよりかは、地頭や理解力がちゃんとあるのかなと思います。