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桜美林中学校

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目次

理念について~キリスト教主義~

四谷進学会:今回は、桜美林中学校の若井先生にお話しを伺います。若井先生、本日はよろしくお願いします。

 

 

 

桜美林中学校・若井先生(以下、桜美林:よろしくお願いします。

 

 

 

四谷進学会:まず学校の理念についてお伺いさせて頂ければと思うのですが、桜美林さんの大切にしている理念についてお伺いしても宜しいでしょうか?

 

 

桜美林:建学の精神キリスト教主義に基づいた国際人育成ということなので、キリスト教主義です。キリストの布教の考え方に基づいて世界に輩出できる人材を育てようということです。そのキリスト教主義は何かと言うと、最初に創設者が挙げていたのは隣人愛です。自分のことのように他の人も大切にしましょうとことをもとに、世界で活躍していきましょうというところです。あとはそれに基づいて、世界に羽ばたくには共通語が必要だよねということで英語の教育頑張ろうとか、それから国際的な広い視野を持つためにSDGsの取り組みを頑張りましょうとか、共同異文化理解とかそういったものを含めてやっていきましょうというのがうちの学校です。キリスト教主義=隣人愛ということだけではないのですけど、色々な方が聞いて、分かりやすいのはそこだと思います。

 

 

四谷進学会:同じ日本人同士だけではなく、色々な文化の人とのコミュニケーションを取ることを重視されていると思うんですけれども、文化が異なることによってハードルが高くなると思います。そういったハードルの高い“文化の異なる人達のコミュニケーション”にこだわっている理由はありますか?

 

 

桜美林:元々、創設者が中国で学校作ってきて、終戦後こちらに来たという流れがあります。中国の学校も、朝鮮半島の人達とかも居たものですから、中国にも姉妹校があったり、韓国にも姉妹校があったり、アジアの自分の身近な隣人っていうところに重きを置いています。例えば言葉はほとんど通じないけど、中国の人と英語で話したりとか、文化は近かったりとか、そういったものも含めて、会ってみると近い国で似ているところもあるよねとか、そういったようなところもあって交流を進めています。

異文化というとアメリカとかヨーロッパとかに目がいっちゃいますけど、うちの学校はそれもあるけれども、まずは身近な人達とか隣国の人達とか、あとは中学3年生で、フィリンピンとかシンガポールといった所にも短期留学に行くので、そこも含めて色々な所にいる隣人の人達を大切にする、異文化を理解する、多様性を頭に入れる、そういった経験をたくさんするというところを重視しています。

 

 

四谷進学会:その大切にしているキリスト教主義を叶えていくために難しいなと感じる課題はあったりしますか?

 

 

桜美林:ミッションスクールじゃないので、うちは当然キリスト教大事にしているんですけど、生徒に信者になりなさいと言うことではなくて、その考えに基づいて教育をしています。周りの人も大切にしようねと言うのが万国共通だし、神道だろうが仏教だろうが、そこは大事にしているところだと思うので、多分お話を聞いてもらえば響き合えるところはあると思うんです。

例えば実家がお寺なんだけど、うちの教員をやっている先生も居ます。それから、それこそおうちがお寺だとか違う宗教だったりするけど、うちに通わせて色々な宗教を学ばせるというような生徒も今まで居ました。宗教観からすれば、ちゃんとその宗教の学校に行ってというのがあるのかも知れないんですけど、日本人のその宗教に対する寛容性って言うのかな?初詣行ったり、結婚式だったらチャペルに行ったり、それから死んじゃったら仏教だったりっていうそういうようなものも含めて、宗教の良さをちょっと教育に生かそうっていうのがうちの良さです。宗教ありきではありませんとここで言ってしまうと、またちょっと回りくどいので、宗教の考え方を大切にしながら教育を行っている、そういうような表現が良いですかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

学校の雰囲気

四谷進学会:桜美林さんはどのような子を育てることを得意とされているのでしょうか?

 

 

桜美林:元々うちに来る子達は穏やかなので、人懐っこかったりするし、他の人達が来ると挨拶もしたり、話しかけてくれたりもします。

あと卒業後によく学校に戻ってきて、大学進学の報告ももちろん言いに来るんですけど、就職するのでその前に挨拶に来ましたとか、結婚しましたとか子供できましたとか、ちょっと子供が今度小学生になるので、受験するかどうか分からないけど遊びに来ましたとか、そういったものも結構多いです。多分桜美林のことが好きな子供が多いので、どっかに共通の良さみたいな、人との繋がりの良さとか、そういったものを感じられている人が多い点が強みだと感じています。

 

 

四谷進学会:卒業後も先生と生徒さんのつながりがあるのですね。

 

 

桜美林:私立ですからね。ただ他の私立からうちに来られる先生方からは卒業生よく来ますねとはよく言われます。

 

 

四谷進学会:何か生徒さんとの関係性の構築のために先生方が意識されているような事があるのですか?

 

 

桜美林:意識してこうしてくださいと言っているわけではありません。そもそもそういう土壌とか文化があります。元々、創設の時から創設者が夫婦で貧しい子供達のために救おうと言ってたくさんの人を呼んで、自立させるというのをメインに行っていたので、日本に戻ってきてからもやっぱりその雰囲気っていうのかな?アットホームなところや、家庭的なところはDNAじゃないですけど、脈々とちゃんと受け継がれているんじゃないですかね。もともと進学頑張ろう、大学受験を目指そうというようにして学校作ったのとは違いますので。そのスタートところの部分というのはもしかしたら大きいのかもしれないです。

 

 

四谷進学会:ホームページを拝見したところ、今年(2021年)は創立100周年ということですが、中々100年間の間ずっとDNAを受け継いでいくことは難しいことなのかなと思うんですけれども。

 

 

桜美林:最初の24年ぐらいは、中国で学校を作って、そのまま貧しい子供達を育てて自立させていました。終戦後にこっちに戻って来てから76年目ぐらいです。あとここ町田の土地柄やそういったものも含めて、残しやすかったと思います。あとは創設者がかなりきちんとしていたと言うか、主義主張がしっかりしてたので、比較的それが残りやすかったのでしょうね。

 

 

四谷進学会:そうは言っても建学した100年前と比べて、今の時代はだいぶ変わってきている部分は沢山あるかなと思うのですが、これからの時代に合わせて先生がアップデートすべきだと考えてるような点はあったりしますか?

 

 

桜美林:今ちょうど取り組みも色々あります。一般的にはICTとか、文化情勢多様性でグローバルとかっていう風に言われていることです。今後は学ぶことについて、本人が学校に来たことによって、自分がどう変わったのかなとか、自分がこういうことができるようになったんだとか、そういうものを自覚して何か自分で見つけて自分が自主的に勉強進めていくとか、学んでいくとか興味持ってくというところにシフトできると良いと思っています。そのためのツールで例えばICTとか、色々な経験するための多様性とか、最終的には学校ですから、受験勉強というのもそうなんだろうけど、それと合わせて生徒達がこれを学んでみたいとか、あれを勉強してみたいとか、そういったもので何か進めるようになっていけたら良いと考えています。これから子供たちが少なくなってしまいますし、学び方も変わってきますから、教えてもらって頭に詰め込んでそれをアウトプットしてというのも大切ですけど、一人一人がどういう風に幸せに生きていくかというところを考えるきっかけとかができれば良いのかなと思います。

 

 

四谷進学会:本当に数え切れないほど沢山生徒さんを見られてきたと思うのですが、先程仰ってたような自分がどう変化していくのか自覚してるみたいな、凄い桜美林らしい生徒だったなっていう子達の何かエピソードがあったらお伺いできますか?

 

 

桜美林:それはその時々で色々あるから、逆に難しいですね。多いのは中学校受験の時に、うちに第2希望とか第3希望とかの形で来て、中学校でちょっと気持ちが乗らない、友達も中々できない。先生達に色々な声掛けられながら段々友達も増えていって、最終的には勉強も頑張って卒業していくケースですね。入学した時の態度からすると学校なんか嫌いだろうなと思っていたにも関わらず、卒業後に遊びに来て、先生どうもありがとうございましたとお礼を言ってくるんです。散々お前怒ってたんだよねとか、こっちもイライラするようなことがあって感情的に叱りつけたりしたことがあったにも関わらず、「楽しかったです」と言ってくれるということもあったりすると、それは良かったなと思います。

 

 

四谷進学会:元々入学前ファンではなかった子がファンになって卒業していくんですね。

 

 

桜美林:そうですよね。入ってきて、面白くないことも沢山あったんだろうけど。あるいは卒業した後にひょこひょこ来てありがとうございましたと言ってきます。

 

 

四谷進学会:とても良い関係性ですね。

 

 

桜美林:元々第1希望とか第2希望とかは色々あるだろうし、その学校が良かったなと思って入って来ているんだろうけれども、そうでない子達でもうちに来れば、何かきっかけとか考え方を学んで成長していくというのは非常に良いかなと思っています。この間も教育実習生が来て、桜美林で学んで何が良かった?と聞いてもズバリこれとは言えないんですよね。学校の雰囲気と言う。例えば礼拝だったり、行事だったりというのもあるんだろうけど、卒業してみたら学校の雰囲気が良かったと話してくれます。掴み所がないから彼らも話しにくいと思います。毎日の礼拝だって綺麗なお話をするので、それが良かったと言えば良かったのかも知れないけど、中々言葉では表せないのだろうとは思います。

 

 

四谷進学会:一番学校の雰囲気が表れているのは礼拝なのでしょうか。

 

 

桜美林:そうですね。礼拝や、お友達同士で一緒に過ごす時間とかそういうものなのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

教科指導について

四谷進学会:教科指導の質問もさせて頂ければと思うのですが、桜美林さんの教科指導の何か特徴ですとか強みといった、何か他校さんにないようなものがあったらお伺いできますか。

 

 

桜美林:ないようなものと言うと難しいですね。英語は例えばオンラインでスピーキングやったりオンラインの会話やったりとか、英語の授業は本当に文法からしっかりやっていくし、それから他の学校さんでは取り出しとか言って英語の得意な子だけ集めてやってる所もあるけど、うちは本当にスタートからみんな一緒になって得意な子、不得意な子もお互い教え合ったりとか、お互い得意なものを認め合ったりとかしながらやっていくスタイルです。それはそれで、特徴的だと思います。

 

 

四谷進学会:生徒さん同士、相互で教え合うのでしょうか?

 

 

桜美林:そうです。教え合ったり、得意な子が発表したりとかというのを見て他の人達が刺激を受けています。10年ぐらい前までは、取り出して授業をやっていましたが、特別な事を特別な人達だけ集めてっていうよりは、みんなで良さを共有し合って、発表し合って、お互いに切磋琢磨するという感じに今は落ち着きました。あとは技術科でやっているプログラミングとか、最近ちょっと力を入れているのは環境に繋がる総合学習。収穫感謝に向けて農作物を作ったり、パラリンピックに向けて障がい者のスポーツを一緒にやってみたりしています。教科の中で勉強することというのは当然あるんですけど、その中にも環境に繋がる総合、教科横断型の教育は特徴的ではあると思っています。

 

 

四谷進学会:カリキュラムを進めていく中で、どうしてもつまづきかけてしまう生徒さんもいらっしゃるとは思うんですけど、そういった生徒さんに対するフォローは具体的にどのようなことを行っていますか?

 

 

桜美林:中間、期末では当然点数が悪ければこちらでフォローします。それからその中間テストと期末テストとか休み明けとかのその真ん中、その間にコンテスト」という単語や計算、漢字といったもののテストをやっています。それで表彰したり、出来なければ、もう1回テストやったり補習を行ったりしています。そういった地道に続けるもの、みんなが勉強すれば誰でも結果が得られるものを置いて、そこで普段の努力を評価しようとしています。定期テストだと科目数も多いから難しいですが、英国数だけでそれは行っています。

 

 

 

 

クラス編成・自学自習

四谷進学会:桜美林さんは中高一貫校だと思うのですが、中学校からのエスカレーター組と高校からの編入組のクラスは、全く別なのでしょうか?

 

 

桜美林:以前まで分けていました。分けて先取りしようというスタンスで行っていたのですが、同じクラスでずっと上がっていく中で、やっぱり隣に高校から新しく来た友達も沢山居て、色々な考え方を持ってる子達が居て、そういった子達から刺激を受けたり、逆にこっち側から桜美林の良さを伝えたりというのも大事だろうということで、混ぜる予定です。混ぜてホームルームをやることで、お互い伸ばし合うようなことをやろうと考えています。

 

 

四谷進学会:いつ頃から混ぜる予定なのでしょうか

 

 

桜美林:混ぜるのは今の中1が、4年後に上がってきた時にはそこで混ぜる予定です。

 

 

四谷進学会:ありがとうございます。中学校の学習指導の狙いの一つに「自学自習の確立」とホームページを書かれていましたが、そういった自学自習を確立させるために何か具体的に行っているようなことはありますか?

 

 

桜美林:これが中々難しいんですよね。宿題やらない子を残したり、勉強できない子を捕まえたりというのは今もやっています。ただそれだけではなくて今、中1はできるだけ残って勉強できるようにしようということで、居残り学習をサポートするように、みんなで勉強するような教室を設けています。先生方はそこに行きますが、張り付いているわけではないです。何か勉強会みたいなものをやっていこうと、今、進めているところです。試しに中1が今度、毎日やるって言っていたかな?1つの教室に集めることにしました。勉強するとどうしても分かれてしまうので、今まではそれぞれで勉強していることが多かったのですが、それを1つの教室でやろうかと考えているところなんです。

 

 

四谷進学会:その居残り学習会の参加は必須なのでしょうか?

 

 

桜美林:任意ですね。勿論、宿題やってないのだったらそこ行けみたいな話になるかも知れないけど、あまりネガティブにしたくはないです。そこから一つ脱却して、勉強したい子がそこに行ったらみんなが勉強しているという雰囲気を作れればなという風に考えています。

 

 

四谷進学会:大体どれくらいの割合が参加しているのでしょうか。

 

 

桜美林:ちょっとまだ始まってないです。今度の中1からやろうかと話しているところですね。

 

 

四谷進学会:結構今は変化のタイミングなんですね。

 

 

桜美林:そうですね。色々取り組んでいるところです。

 

 

 

 

進路について

四谷進学会:高校から大学に進む時に大体90%前後の人が外部の大学受験をするということなんですけれども、授業カリキュラムは外部受験をすることを前提にされてるのでしょうか?

 

桜美林:うちは9割方が桜美林大学ではなく外部の大学を受験するので、それに向けての授業です。高校になると、大学で何を学ぶのか、何をしたいのかというところからのアプローチになります。桜美林大学から学部を探そうではなくて、良いのがあったら桜美林大学でも良いし、それでなければ他大学行けばいいんじゃないの?というスタンスです。ただ桜美林大学は非常に心が広いので、桜美林大学の入学手続きをしておいて、他大学受験するということができます

 

 

四谷進学会:そういう滑り止めみたいな形にもできるのですね。

 

 

桜美林:はい。そういうこともできるので、保護者にしてみれば桜美林大学をおさえて、他大学も受験できるというのは、中学入試の人達にはあまり響かないのですが、実際に高校卒業の出口のところでお父さんお母さん方からすると、とりあえず大学1個受かっていて、その桜美林大学も今評判が上がってきてるからということで、喜ばれています。今年も100人ぐらい受ける予定です。

 

 

四谷進学会:そこでセーフティーネットがあると、上にもチャレンジできますよね。

 

 

桜美林:それらも含めて結果的に1割しかいかないので、大体上手く回っていますね。

 

 

四谷進学会:そうは言っても、桜美林大学さんも魅力的な大学かと思うのですが、外部受験が多い現状について、教頭先生ご自身はどう思われていますか。

 

 

桜美林:桜美林に上がって欲しいということでしょうか。締め付けがあるなど、よく聞きますよね。大学の人を集めるために、せっかく附属に入れているのだから上に上げてくれみたいな。各設置校で学校の魅力を伝えているので、桜美林大学も中高から人を寄越しなさいみたいなこと言わずに、ちゃんと大学は大学で魅力を伝えています。それで合った人達を呼んでいるというところだと思うので、自信があるからそういうことやってるのでしょう。

 

 

四谷進学会:そこは凄く寛容なんですね。

 

 

桜美林:結局本人がどこ行きたいとか本人がやりたいという意思をバックアップしようという点を重視しています。桜美林に良いのがあれば良い。元々そんなに学部学科も多いわけではないですし、学びたいものも、この大学のこの勉強がしたいというのも色々ありますから、それを大切にしています。

 

 

礼拝について

四谷進学会:御校の特徴である礼拝についてお伺いしたいんですけれども、一般的には日本家庭で育っているお子さんにとって、礼拝はあまり馴染みのないものかなと思うので、うち子でも始められるかなと不安に思われる家庭もいらっしゃるのかと思うんですけれども、始めはどのようなところから始められるのですか?

 

桜美林:幼稚園とかでキリスト教の幼稚園行っている人であれば分かりやすいと思うのですが、お祈りして、歌を歌って自分と向き合ったりですとか、合わせて他の人達に感謝の気持ちを持ったりですとか、そういうようなことが普通に行われるようなおうちであれば、難しいことは何もないです。儀式というか形式があるので、お祈りする姿勢もあるし、それから歌も歌う。手は組めません、お祈りの時に目を瞑れませんという人は辞めた方がいいと思うのですが、そこまで宗教的にちょっといやできませんという人はいないと思います。ヒンドゥー教の人も来ていましたけど、別に普通にいましたし、海外からの留学生もよく来ていましたが、イスラムの方といった他の宗教の人でも別に普通にそこの宗教を大切にすると考えています。

 

 

四谷進学会:大体時間としてはどれくらい礼拝するのですか?

 

 

桜美林:コロナがない場合には、週に1回礼拝堂に行って、歌を歌ってお祈りをして、説教者というスピーカーがいるので、スピーカーからのメッセージ(奨励)聞いてお祈りをして終わるっていうのが一応流れです。授業なので大体30分、40分ぐらいです。それが終わったら振り返りを礼拝ノートというものを作って、そこに今日のそのスピーカーの話や、自分の話とかを書いて、担任が見て感想に返事をしてあげて返すということをやっています。

 

 

四谷進学会:中には男子生徒さんとか、どうしても礼拝が形式的なものになってしまうと言うか、形骸化してしまうこともあるかと思ったのですが、そういったことはありますか?

 

 

桜美林:あまり宗教の話で立ち入った話をしてはいけないのかもしれないのですが、例えば祈りの時間でみんなが静かにして向き合っていれば、その雰囲気に合わせることで気持ちもそちらに向かうし、スピーカーもやっぱり生きていく上で大切なものというのをちゃんと伝えているので、それが宗教での話であったとしてもそうでなかったとしても、そのメッセージは共感できるものが多いです。中にはちょっとそれはおかしいと思います、みたいなものが出てくる場合もありますが、それはそれで受け止めています。その子の今までの考え方みたいのもありますからね。

 

 

四谷進学会:そこを押し付けるという感じではないんですね。

 

 

桜美林:そうですね。礼拝の中で僕はちょっとそういう風には思いませんというようなことを書いてくる子もいるんです。でもそういったことを書く子は大概真っ当なので、スピーカーが言いたかったことと自分の意見と照らし合わせて、一生懸命考えた上で、言葉の捉え方が違うよねとか、考え方がちょっと違うよねということはあります。でもそういったことも大切にしてノートに書いておけば、お互い深まりますよね。

 

 

四谷進学会:スピーカーのお話には具体的にどういったものがあるのでしょうか?

 

 

桜美林:ホームページで時々掲載しています。この中学収穫感謝礼拝守りましたとか言って、写真が載せていますが、こんな風に収穫感謝礼拝だったからこの食べ物一つ一つの命だよですとか、この人がちょっと残酷なんだけど豚を育てて豚の去勢もやってたんですよと。豚も殺してそのまま自分で食べるという経験を通じて、そういった命を頂いているんだ。肉の状態でもらって食べてたりなんかすると分からないけれど、その感謝を持って食べ物を頂くというのは、神様からの頂き物なんだという話をしてました。

参照:https://www.obirin.ed.jp/topics/2021/djpqlu0000003d7b.html

 

 

四谷進学会:興味深い話が毎週聞けるのは良い刺激になりそうですね。

 

 

桜美林:そうですね。食べ物感謝しなさいなんて、よっぽど食べ物を粗末にしてる子どもに向けては指導で行うじゃないですか。だけど、そうでない子達は食べ物に感謝しなさいというのを中々聞く機会がないですから、礼拝でできてる子もできてない子も、改めて食べ物について感謝することについて考える機会は良いと思うんです。面と向かって食べ物に感謝しなさいと、いきなり話したって中々通じないけど、チャペルの雰囲気の中でメッセージとして聞くと、そういう形で入ってくるとこともあるかもしれません。

 

 

四谷進学会:やはりチャペルの中の雰囲気というのは独特なものがあるのでしょうか。

 

 

桜美林:お祈りをしたり、歌を歌ったり、パイプオルガンを聞いたり、そういう厳かな雰囲気の中でメッセージを聞くと、それはそれで心構えというのも変わってくると思います。

教員について

四谷進学会:先生方についてお伺いしたいのですが、学校の方針としてどんな先生を集めてるですとか、採用戦略みたいなものはありますか?

 

桜美林:うちの考えをちゃんと理解してくれてるかどうかはちゃんと見ます。テストの点数がいいとか、優秀だとかということも大切ですが、うちの理念をちゃんと理解してるかというところは当然意識はしてます。

 

 

四谷進学会:どういった性質の先生が多いのでしょうか?

 

 

桜美林:教育熱心な人が多いです。あと生徒達をどう伸ばそうかと考えている人ですね。

 

 

四谷進学会:大切なところですね。

 

 

桜美林:中学校ですと、生徒の何かちょっとした変化に気がついたり、あるいはこまめに声をかけたりする熱心な先生が多いですね。

高校はどちらかというと、生徒達自身が学ぶというところについて、専門的な知識や学問を伝えていきたい、あるいはそれを押し上げてくるような先生が多いです。

 

 

四谷進学会:生徒さんはとても多感な時期で、先生方の方もよく見ていると思うんですけれども、その先生方の間で何かパワハラ等が起こらないように、何か工夫されてるようなことってありますか?

 

 

桜美林:システムからすると例えば桜美林学園にハラスメント委員会みたいのがちゃんとあります。そこに訴えられるようになっていますが、あまりそういうことはないですね。

 

 

四谷進学会:そもそもそういった問題が起こるような先生があまり入って来ないのでしょうか?

 

 

桜美林:そうですね。理念に基づいている、みんなで協力してやっていきましょうというところが強いです。上下関係はそこまで厳しくないです。教員同士でお互いにアドバイスし合う、お互いに環境を築き上げていくような風土ですね。

 

 

四谷進学会:若井先生ご自身は、桜美林で働いていて良かったと思うことはありますか?

 

 

桜美林:ここの卒業生でもないので最初から知っていたわけじゃないですけど、ご縁があってここに来て、長くやっています。そんなところからすると自分の考え方とか、スタイル、教育に対する姿勢というのは、多分共通してありました。人のためにというと志望校みたいな感じがしますが、この学校は自分を大切にしながら他の人達も大切にしましょうという考え方です。そこは自分自身で、学校の雰囲気には合ってたと思います。他の学校から来る先生方も最近多いのですが、働きやすいと言ってもらえています。「どこがいいの?」なんて聞いてみると、色々な話も聞いてもらえるし、自分も話ができるし、何かしようと言った時にみんなも支えてくれる。そういう雰囲気あるので良いですと話してくれています。

 

 

部活動・行事

四谷進学会:特におすすめの行事は何でしょうか?

 

 

桜美林:生徒が一番喜んでいるのはオーストラリア修学旅行です。8日間ファームに泊まるものです。あとは文化祭も体育祭も楽しくやっていますが、ここ2年ぐらいはコロナで開催できていません。そういう良さは中々ちょっと伝わないのですが、生徒は面白がっていますね。

 

 

四谷進学会:何かキリスト教的なクリスマスの行事などもあるのでしょうか。

 

 

桜美林:もちろんあります。クリスマスの礼拝や収穫感謝礼拝など、節目での礼拝を楽しみにしている生徒も多いです。あと今はやれていませんが、クラスで一致団結して取り組む合唱コンクールですね。

 

 

四谷進学会:部活動に入ること自体はもう必須なのでしょうか?

 

 

桜美林:必須ではないですけど、95%ぐらい入っています。大体の生徒が入りますね。

 

 

谷進学会:中でも特徴的な部活動はどこでしょうか?

 

 

桜美林:宗教的に言うとハンドベル部ですかね。他の学校にはあまりないと思います。競技人口が少ないソフトテニス部や剣道部も入っています。一生懸命練習を行っていて、都大会に出ています。あとはサッカー部や野球部も盛んです。陸上部も人数が多いですね。体育施設が充実してるというのも特徴の1つですね。

語学研修について

四谷進学会:先程お話にあった研修旅行についてお伺いしたいのですが、期間が8日間と他校さんと比べても長いと思うのですが、その分やはり帰ってきたときに、子供達が成長しているものなのでしょうか?

 

桜美林:語学研修という言い方をしていますが、飛行機の中で2泊、それからファームに4泊するスケジュールです。そういうのをホテルに一泊して整えて帰ってきます。そのファームでの4泊はグループで泊まりに行きますが、英語が喋れる子はもっと喋りたかったと言いますし、喋れなかった子はその友達が喋ってるの聞いて、もっと勉強しとけば良かった、話かければ良かったと言っています。オーストラリアの人達おおらかなので、ホストファミリーにもうちょっと長く居たかったという話も聞きます。人と繋がりなんかも意外と強くしてもらえていますね。あの大自然の中に行くので、環境が人を変えるというのはあると思います。

 

 

四谷進学会:向こうの国で、日本人同士で固まってしまうということはやはりあるのでしょうか?

 

 

桜美林:まず修学旅行の方では勿論中学生4人で行くから、当然色々なモジモジします。ただ、向こうの人は日本語なんかほぼ理解できない。「ご飯下さい」「シャワー浴びさせて下さい」と言わないとできない環境です。そういう風にしたかったら言わなきゃ分からないよとか、食べたいものがあったら言わなきゃ駄目だよ。もうこれ以上いらないんだったらいらないって言わなきゃ駄目だよっていうところはちゃんと教えています。こうして欲しかったのにと後で言う子は年々少なくなってきています。あと例えば、高校生になると2週間とか3週間ぐらい長期休みを利用して留学するのですが、基本ホームステイに行くので固まっても喋らなければいけません。中3でのフィリピンの留学はホテルみたいなのに泊まって勉強するので、語学ができない時は勉強できますが、高校になると2週間、3週間ホームステイ。固まって困るということもあるかも知れないけど、それじゃ元が取れないよねみたいにしてみんな積極的に、行ったからには勉強しようよみたいな風土があります。そういう気持ちの子達が多いです。

 

 

四谷進学会:異文化理解というところが桜美林さんの特徴の一つだと思うんですけれども、今回のコロナ期間中の海外の旅行とか留学では、代わりにどのようなことが行われたのでしょうか?

 

 

桜美林:この間やったのは高校生が中国の人達とオンラインで交流会みたいのをやりました。韓国の学校とも文化交流を行っています。オンラインで行うとそんなに空気を感じないで話をするだけですから難しいです。生徒達が自国の文化について語るとか、相手の語っている部分について意見述べる、感想を述べるといったところからスタートしようと思っています。

 

 

四谷進学会:高校に上がってからは、最大10ヶ月からカナダに留学できるということですが、8月末から行って6月末に帰ってきてから、帰ってきた時はどのように編入されるのでしょうか?

 

 

桜美林:高1で行って高2で戻ってもいいし、高1で戻ってきても良いです。

 

 

四谷進学会:そこは本人が選べるのですね。

 

 

桜美林:そうです。ただ上がる子が多いですかね。

 

 

四谷進学会:やはり10ヶ月も行っていると帰ってきた後の留学した子達って伸びるものなのでしょうか?

 

 

桜美林:やっぱりそこは意識が変わってくるし、自信もついてます。多感な時期ですから、影響は大きいですね。

 

 

キャリアガイダンスについて

四谷進学会:キャリアガイダンスについて保護者の方や、卒業生によって行われているということですが、これはどのような講座になるのでしょうか?

 

 

桜美林:保護者や卒業生が自分のキャリア、働くことについて語る場面を作って、生徒達がそこに行って話を聞くものです。20人ぐらいを呼んで生徒達は分散して、そこに出かけていって話を聞きます。講座はだいたい50分くらいです。質問とかを受けながら行います。サラリーマンと一括りにされてしまいますけど、サラリーマンという仕事はないわけで、色々な仕事があります。勉強していたり、保険の勉強だったり、生徒達が馴染みのないことを教え合ったりとか、あるいは自衛官が来たりとか理学療法士が来たりとか、色々な人達が来てこんな仕事ですよ。仕事の紹介っていうことを聞くよりも、働くってどういうことなのだろうとか、この仕事でこういう風にやって貢献できているんですよいう話をしてもらうことが多いです。キャリアガイダンスで話してくれる人達が、自分の子供が通っている学校なので自分の子供にはあまり私の仕事は話さないけど、学校の授業で先生という立場で生徒達に話をするとよく聞いてくれるし新鮮だったと言って毎年来てくれる人もいます。そういったものは話す方も勉強になりましたとか、「色々な経験なりました」とかあるいは「話そうと思って、スライド作ったりまとめたりしている間に、自分の働く自分の仕事についてまた深まりました」とかそういうこと言って下さる方もいらっしゃいます。

 

 

四谷進学会:ご家庭の方も協力的なんですね。

 

 

桜美林:そうですね。あと話し終わった後、生徒達も全然知らなかったけど、こんな仕事があるんだという感想もあります。

中学生がやりたいことって言ったらお医者さんとか、テレビに出ている野球選手とか、先生とかお父さんの仕事とか機会があって接する大人の職業観みたいのが見えちゃうのだけど、逆にそれ以外のこんな仕事があるんだとか、働くことは大事なことなので、お金のためだけじゃないよねっていう話をお友達のお父さんお母さんがしてくれるとやっぱり身近に感じて受けることも大きいのかなと思います。

入試について

四谷進学会:もう一つだけお伺いしたかったのが、桜美林に合格するために何かこれを勉強しておいた方が良いですとか、受験を控えている方に何かメッセージがあればお願いします。

 

 

桜美林:ストレートな話、先生方が入試問題を作っているので、過去問やっていた方が良いです。基本から外れたとか、あまり奇抜なとかそれに特化したとかっていうのはそんなにないので、基礎基本をしっかりやっている子の方が有利だとは思う。あとを例えばスタートが遅れちゃって、4教科型とか2教科型の勉強がっていう方結構いるんだけど、例えば5年生からとか6年生から始められた人達でも、総合学力評価テストって適正型、うちの学校が目指している多様性とか考えるとか読解力とか、そういったものにマッチした入試みたいのをやっています。結局、中高一貫校の適性型みたいなものなのですが、そういった入試もあるので逆に準備期間が短くても私立受けてみたいなとか、ちょっと地元の学校に友達と一緒に行くのもいいけど、それなりに教育にちょっと興味があったりとか子供が行きたいって言ったりとかいうようなことであれば、そういった子供たちの考える力とかっていうのを試すような試験もあるから、そこから入っていくっていうのも入り口としては良いと思っています。その場で知識を問うようなものじゃなくて、問題文に書いてあって、そこを読み取ったりとか、ちょっと思考力だから難しい論理性があったりとかするのもあるのだけど、得意なものもあると思うので、受験期間が短くてこういったところで勉強される方の中には多分スタートで出遅れちゃったんでと。そんな人でも受けられるようなテストがあります。何とか算とか、そういうようなのに特化してなくても受けられるテストはあるので、それは入り口としては良いじゃないかな。

 

 

四谷進学会:幅広い方がチャレンジできる学校というところですね。

 

 

桜美林:もっと言うと、例えば中高一貫校を受けてみようかなんて話におうちでなっていた時に、同じスタイルでうちもやっているから、そこでついでにじゃないけど受けてみる気持ちになったときに学校をちょっと見てみて、地元の公立とどっちにしましょうか?ということになってくれれば、それでもいいと思っています。

 

 

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