佼成学園中学校
校風
男子校だからこそ生まれる自由で伸びやかな環境
学校選びを考える際、教育内容や進学実績と同じくらい大切なのが「校風」です。
どのような雰囲気の学校なのか。生徒たちはどんな関係性の中で日々を過ごしているのか。先生と生徒の距離感はどうなのか。学校全体に流れている空気は、お子さまが安心して6年間を過ごせる場所かどうかを考えるうえで、非常に大きな判断材料になります。
佼成学園は男子校です。男子校という言葉から、人によってさまざまなイメージが浮かぶと思います。
厳しい、体育会系、上下関係が強い、といった印象を持たれることもあるかもしれません。しかし、今回お話を伺う中で見えてきたのは、そうした固定的なイメージとは少し違う、非常に自由で、居心地が良く、個性が尊重される学校の姿でした。
生徒が「素でいられる」こと。好きなことを好きと言えること。多様な個性が自然に共存していること。少人数だからこそ一人ひとりをきちんと見てもらえること。そして、卒業後も学校や先生とのつながりが続いていくこと。
佼成学園の校風を表す言葉はたくさんありますが、その根底には「人とのつながりを大切にする学校」という一貫した雰囲気が流れていました。
ここでは、佼成学園の校風について、佼成学園小林先生に詳しく伺いました。
男子校の魅力は「素でいられる」こと
代表田中
まず、佼成学園の校風を考えるうえで、男子校であることの意味はとても大きいと思います。男子校の魅力について教えてください。
佼成学園 小林先生
男子校の一番の魅力は、生徒が素でいられる環境だと思います。
思春期の時期は、どうしても周囲の目を気にしてしまうことがあります。ですが男子校では、そうしたことをあまり気にせず、自分の好きなことや自分らしさを自然に出しやすいんです。
例えば、何かに夢中になっていることを恥ずかしがらずに表現できる。興味のあることについて思いきり語れる。そういう空気があるのは、男子校ならではの良さだと感じています。
代表田中
確かに、男子校出身の方は「本当に居心地が良かった」と話されることが多い印象があります。
佼成学園 小林先生
そうですね。やはり自分らしくいられるということは大きいと思います。学校で無理をしなくていい、自分の好きなものを隠さなくていいという環境があると、心のエネルギーを余計なところに使わずに済みます。その分、自分の成長や挑戦に向かいやすいのだと思います。
「好き」を堂々と出せる文化
代表田中
男子校の良さとして、好きなことを表に出しやすいというお話がありました。実際にはどんな生徒さんが多いのでしょうか。
佼成学園 小林先生
本当にさまざまです。スポーツが好きな生徒もいれば、吹奏楽に打ち込む生徒もいますし、虫が好きな生徒、鉄道が好きな生徒、歴史が好きな生徒、理科実験が好きな生徒もいます。
そうした多様な興味を、変に隠さなくていいんですね。男子校では「好きなことを堂々と語れる環境」がありますから、生徒同士も自然にお互いの個性を認め合うようになります。
代表田中
「こうでなければいけない」という圧力があまり強くないのかもしれませんね。
佼成学園 小林先生
そうだと思います。もちろんどの学校にもいろいろなタイプの生徒はいますが、本校では特定の価値観だけが強くなるというより、それぞれの興味や個性が並列に存在している印象があります。
ですから、スポーツが得意な生徒が偉いとか、文化系だから目立たないとか、そういう単純な図式になりにくいんです。自分の好きなものを大切にしながら、他人の好きなものも自然に認める空気があります。
男子校は「自分の居場所」を見つけやすい
代表田中
それは保護者にとっても安心感のある校風ですね。特に中学受験を経て入学する時期は、まだ自分に自信が持てないお子さんも多いですから。
佼成学園 小林先生
そうですね。中学入学の段階では、まだ自分の個性をうまく出せない生徒もいますし、人前で話すのが苦手な生徒もいます。ただ、男子校の中で日々を過ごしていくうちに、少しずつ「ここなら大丈夫だ」と感じられるようになることが多いです。
自分の居場所を見つけやすいというのも、男子校の大きな良さだと思います。友人関係の中でも、部活動でも、探究のテーマでも、自分が安心して力を出せる場所を持てるようになると、生徒は本当に伸びていきます。
一人ひとりに目が届く少人数教育
代表田中
佼成学園は、面倒見の良い学校という印象もあります。その背景には、少人数教育もあるのでしょうか。
佼成学園 小林先生
はい。本校では1クラス約33名の少人数クラスを採用しています。この人数設定には理由があります。生徒一人ひとりにしっかり目を向けるためです。
人数が多すぎると、どうしても一人ひとりの細かな変化を見落としやすくなります。しかし、今の規模感ですと、日々の様子や表情、授業での反応、人間関係の変化などにも気づきやすいんです。
代表田中
33名というのは、確かに絶妙な人数かもしれませんね。クラスとしてのまとまりもありつつ、一人ひとりを見やすい。
佼成学園 小林先生
そうですね。大人数の活気も良さがありますが、本校はやはり「一人ひとりを見る」ことを大事にしています。その意味で、このクラス規模は本校の教育方針に合っていると感じます。

教員全員で生徒を見守る仕組み
代表田中
面倒見の良さという点で、学年の先生方全員で生徒一人ひとりについて話し合う会議をされていると伺いました。
佼成学園 小林先生
はい。学年の教員全員で、生徒一人ひとりについて話し合う会議を年3回行っています。
この会議では、学習状況だけでなく、得意なこと、苦手なこと、性格、日頃の様子なども共有します。授業を担当する先生ごとに見えている面が違いますから、それを持ち寄ることで、その生徒をより立体的に理解できるんです。
代表田中
それはかなり手厚いですね。一人の先生だけでは見えない面も、複数の先生が関わることで見えてきますよね。
佼成学園 小林先生
そうなんです。例えば、この教科では積極的なのに、別の場面では自信が持てないとか、友人関係では落ち着いているけれど、発表になると緊張しやすいとか、そういうこともあります。
そうした情報を共有することで、その子に合った声のかけ方やサポートの仕方を考えやすくなります。本校の面倒見の良さというのは、こうした丁寧な見取りの積み重ねの上に成り立っている部分も大きいと思います。
「褒められる経験」が男子を伸ばす
代表田中
男子は認められることで伸びる、というお話もありました。校風として、そのあたりも大切にされているのでしょうか。
佼成学園 小林先生
はい。男子は、やはり認められることや褒められることで大きく伸びるところがあると思います。もちろん甘やかすという意味ではないのですが、自分の良さを見つけてもらえる、自分の頑張りに気づいてもらえるということは、とても大切です。
日頃の何気ない声かけ一つでも、生徒は変わることがあります。「ちゃんと見てもらえている」と感じることが、自信につながるんですね。その自信が、次の挑戦につながっていくことも多いです。
代表田中
学校の中に「ここにいていい」と思える空気があるかどうかは、本当に大きいですね。
佼成学園 小林先生
そうですね。安心して自分を出せることと、認められることはつながっています。本校では、その両方を大切にしていきたいと考えています。
先生と生徒の距離が近い学校
代表田中 佼成学園は、先生と生徒の距離が近い学校という印象もあります。
佼成学園 小林先生
そうですね。生徒との距離感は比較的近いと思います。卒業してからも学校に顔を出してくれる生徒は多いですし、先生に相談に来る卒業生もいます。
私自身も吹奏楽部の顧問をしていますが、卒業生と旅行に行くこともあります。そうした関係が自然に続いていくのは、本校らしさの一つかなと思います。
代表田中
卒業後も先生のところに相談に来るというのは、それだけ学校時代に信頼関係が築かれていたということですね。
佼成学園 小林先生
そうだと思います。進路のこと、仕事のこと、結婚のこと、いろいろな相談を受けることがあります。教師としては本当にうれしいですし、学校という場所が、その生徒にとって長くつながれる居場所になっているのだとしたら、とてもありがたいことだと思っています。
生徒同士の関係もフラット
代表田中
生徒同士の雰囲気はいかがでしょうか。
佼成学園 小林先生
本校の生徒たちは、比較的お互いを尊重し合う雰囲気があると思います。運動部の生徒と文化部の生徒の垣根も低いですし、何か特定の価値観だけが強いというより、それぞれの良さを認め合っている感じがあります。
吹奏楽部の生徒が野球部を応援したり、逆に運動部の生徒が文化部の活動を支えたりということもあります。そういう意味では、とても自然でフラットな人間関係があると思います。
代表田中
それは学校生活の満足度にもつながりそうですね。
佼成学園 小林先生
そうですね。友人関係で無理をしなくていい、自分らしくいながら人とつながれるというのは、6年間を過ごすうえでとても大切だと思います。
校風を一言で表すなら「居心地の良さ」
代表田中
最後に、佼成学園の校風を一言で表すとしたら、どのような言葉になりますか。
佼成学園 小林先生
やはり「居心地の良い学校」だと思います。生徒が安心して自分らしくいられること、そしてその中で少しずつ成長していけること、それが本校の大きな魅力だと思っています。
男子校だからこそ素でいられる。少人数だからこそ見てもらえる。先生との距離が近いからこそ安心できる。そうした要素が重なって、この校風ができているのだと思います。
代表田中
ありがとうございました。校風について伺っていて、単に自由な学校というだけではなく、その自由さが放任ではなく、見守られている安心感の上に成り立っているのだということがよく分かりました。
佼成学園 小林先生
ありがとうございました。




