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啓明学園中学校

目指す教育

理念と生徒の雰囲気

四谷進学会:本日は校長先生と関根先生にお話しをお伺いします。どうぞよろしくお願いいたします。

 

校長先生、関根先生:よろしくお願いいたします。

 

四谷進学会:まず御校の大切にしている理念についてお伺いしてもよろしいでしょうか?

 

 

関根先生:世界を心に入れた人を育てるということをメインにしています。その前振りとして、帰国生を受け入れるというところから始まりました。1940年で戦争中、そういう時代に帰国生を受け入れる為に作った学校なんです。

 

 

四谷進学会:当時ではチャレンジングなことですよね。

 

 

関根先生:そうですね。創立者が三井財閥の方なので、多分そういう方でなければ作れなかったと思います。創立以来ずっと帰国生を受け入れてきました。現在外国籍の方は、世間でみなさんが思っている以上に沢山いらっしゃいます。特に東京、23区からの問い合わせは本当に多いです。ただ、みなさんやはり通うのが大変なので、そこがネックになるのですが、本当に問い合わせは多いです。そういった外国籍の方や日本人の子達も含めて、入り口がいっぱいあるんです。幼稚園から入ってずっと通っている子もいますし、小学校からずっと通っている子もいるし、中学からも高校からの入り口もある。ですから、色々な子が必然的に集まる学校なので、そういった多様性を大事にするのが校風です。

 

 

四谷進学会:啓明学園さんはどういった子を育てることが得意なのでしょうか?

 

 

関根先生:国際生とか帰国生の子達が、3分の1います。高校や中学だけではなく、小学校にも3分の1、そういう子達がいるので、学園全体で3分の1が国際生、帰国生の子達です。他の学校で多いところでも、せいぜい1割ぐらいです。5%ぐらいいると言うだけでも、普通の日本の学校でしたら、いっぱいいると感じると思うんですけども、その割合が特徴です。その環境で育つと、生徒達はあまりこだわらない人になります。

 

 

校長先生:僕が思うのはみんなとても優しくなります。これまで僕自身色んな学校を経験してきました。実は都立がずっと長くて、最後立川高校で校長先生で終わった後、私立の明法を経由して、ここで2校目なんです。都立の場合は異動が結構あるので、色んな学校見てきましたが、この学校の生徒さんは3年間、6年間で凄く心が優しくなってくる気がします。何故かというのを考えた時に、この多様性の中でみんな生きているというのが大きいです。だから、せかせかしてないですね。

何か取り組む時の考え方が違います。コミュニケーションをしっかり取りますね。自分達でどうしようか?というのを作り出していくので、そういう感覚を身につけることができます。加えて、社会貢献を色んな意味で色んなことを取り組んでいます。それを彼らは喜んでやっています。

 

 

だから全体的に優しくて、今後社会に出て行った時、社会貢献を考えているお子さんが比較的多いですね。全員とは言わないですが、比較的多くなる傾向があります。だから自分の進む道もそういうことを将来の目標にして、大学を考えていますね。

 

 

関根先生:何でこの大学でこれやりたいの?と聞くと、こういう人達の為に、こういう人達を助ける為にとか、結構真剣に考えていますよね。

 

 

校長先生:普通の子たちはどこどこ大学に行って考えますと言うじゃないですか。そうではなく、将来こういうことしたいので、この大学の、この学科に行きますというのがはっきりしている。それはやはり3年間、6年間の積み重ねではないかと思います。

 

 

関根先生:それはそうですね。あと卒業生の人で自営業を普通にやっていて、でもある日、そういう社会貢献に目覚めちゃうというケースもありますね。例えば、自分でお菓子作っている人が、その作ったお菓子を困っている子供達にクリスマスに寄付として届けるとか、そういうことを急にやり始めます。「それはなんで?」と聞くと、そういう友達が周りにいっぱいいるからと答えています。

啓明でそういう友達がいっぱいいるから、自分も何かできることやろうかなと考えて、どこかでそういう気持ちが芽生えるみたいですね。

 

 

校長先生:世界を心に入れた人を育てる』。それをまさに実践できていると感じますね。

 

 

関根先生:あとは海外に行くとか、海外で働くことに抵抗感がないです。日本生まれ日本育ちの子で、啓明に入ったからといって、特別に海外のこととか積極的に何かをやった訳ではなかった子が、会社に入って35歳ぐらいになって、いきなり海外転勤しろと言われた時に、あまり抵抗感がなかったと話していた卒業生がいました。「行ったら何とかなるかな?」と考えていたみたいです。

 

 

そういう人が卒業生に多いですね。そのまま海外で働いてしまう人もいます。「なんであの子がアメリカでやっているの?」みたいなケースもありますよ。在校していた時は全然そんな感じではなくって、先生達の間では「コテコテの日本人だったよね?」と記憶していた子がアメリカで働いているケースもあります。先生達が海外に旅行に行くと卒業生に会う確率も本当に高いです。

 

ドイツの空港でいきなり声かけられたということが結構ありますね。うちは卒業生数がとても少ない学校なんです。1学年120人しかいないのですが、そういうことは多いですね。

これはどの先生も大体海外行くと、1人ぐらい卒業生に会うよねという話で本当に盛り上がります。

 

 

四谷進学会:卒業生たちが本当にグローバルに活躍されているのですね。

 

 

関根先生:きっと日本にいる子が今度海外に行くんだよとなると、多分そこにいる子が連絡しているのだと思います。

 

 

四谷進学会:そういった横の繋がりもあるのですね。

 

 

校長先生:そういう意味だと面白い学校だよね。

 

 

四谷進学会:海外に行っても何とかなるという精神は、どういったところから育まれていると先生はお考えですか?

 

 

関根先生:そういう人をいっぱい見ているからだと思います。入学して先輩が話をしに来る機会もあります。帰国生で、ずっと啓明にはいるけれど、半分ぐらいは海外にいるみたいな子もいれば、日本生まれ日本育ちの子で6年間啓明に通っていて、今大学でこういうことやっているよですとか、社会人になってもこうやっているよ、というような卒業生がよく学校に来るんです。

あとは実際にそういう場を設けて話を聞かせるということもやっていますけど、卒業生が結構自然に来てくれますね。

 

校長先生:それもうちの面白いところだと思います。うちは留学プログラムの数が沢山あります。

今まで82年間、培ってきた帰国生の受け入れからスタートしているネットワークをかなり持っているので、語学研修も含めて色々な所で経験を積めます。

 

 

関根先生:あとは留学生を本当に受け入れています。今はコロナでいないですけど、基本的に留学生がいないことがないんです。

アメリカや、オーストラリア、ヨーロッパ、色んなところにそういう姉妹校があるので、そこから受け入れています。アジアに姉妹校はないんですけど、今アジアが本当に身近になってきています。カンボジアとの関係や、東南アジアにも少しネットワークがあるので、そちらの方から半年や、3ヶ月、場合によっては1年間、留学したいという子が来ています。そういう子を受け入れているので、生徒たちは身近に感じているのかもしれません。普段ですと、1学年120人ぐらいの中で、高1で1年間の海外留学する子が5人ぐらいいます。別に学校が海外留学に行けと強制している訳ではないです。行きたいという子が自発的に行っています。

ですから、一学年に30から40人ぐらいは、普通に海外留学の説明会に来ます。2年生や中学生も含めたらもっと多いです。7、80人ぐらいになったこともあります。その中で、先生達はどちらかというと、「お前本当に行けるのか?」とプレッシャーをかけるので、どんどん減っていって、どうしても行くんだという人だけが残ります。やはりそういう子達は本気なので、1年間行くと、色んな意味で成果を出します。

 

 

四谷進学会:やはり留学行った子は伸びるものですか?

 

 

関根先生:やはり変わって帰ってきます。昔の言葉ですけど、ガッツや根性が出てきます。本当にハートが変わります。1年行って帰ってくると、何か妙な自信を持っています。「どうにかなるんじゃないか?」という自信ですね。だから発想が凄いポジティブです。とても大変そうだけど、自分が本気で取り組んだら、何とかなるんじゃないか?みたいな感じがあります。

 

校長先生:語学研修で1週間、3週間行っただけでも違いますね。

 

 

関根先生:色んなことに興味関心を持つようになります。お前そんなことをやっているのか?みたいな感じです。例えば部活動も、行って帰ってきた後の方が部活動頑張っていますね。

 

 

校長先生:視野が違ってくるのだと思います。自分だけではなく、世界を見てくるから、そこで変わるのでしょうね。

 

 

関根先生:行事やボランティアにも積極的に関わることが多いですね。生徒が自発的に立ち上げて、先生に許可をもらってやるボランティアなど、結構そういうものがあります。

 

 

四谷進学会:具体的にはどういったボランティアを行っているのでしょうか?

 

 

関根先生:カンボジアの就学支援の為の「カンボジア裁縫プロジェクト」というものがあります。ある先生がこういう活動をしているNPOがあるんだよという話をしたら、生徒が自ら「俺達でも何かできないかな?私達も何かできないかな?」という話になって、始まったことなんです。

多様性の環境を保つ努力

四谷進学会:やはり御校の強みというのは、その多様性の環境の中にある子供達が、自然と伸びていくという点なのかなと感じたのですが、学校側にとって留学生を受け入れたり、多様性の環境を保ったりすることは、中々簡単なことではないかと思います。それに対する課題はありますか?

 

 

校長先生:うちの機構としては国際教育センターがあって、そこにスタッフが何人もいます。全部で70人ぐらいの教員の内、英語、ネイティブフランス、韓国、中国も含めて外国語の先生が20人ぐらいいます。40人の内の10人が英語の教員ですから、4分の1英語。そういうスタッフは凄く整っています。

 

 

関根先生:英語の教員のネイティブは、当然アメリカとかオーストラリアとか、そういった色んなところから日本に来てるじゃないですか。日本人の教員も海外留学とか、海外生活の経験がある人ばかりなんです。帰国子女が多いですね。その点は強みかもしれないですね。

理科とか、国語とか他科目にも帰国生がいるので、結構帰国生の先生は心地が良いみたいです。

 

 

国際教育センターと今、校長先生が言いましたが、中高しかない学校で、国際教育センターを持っている学校は多分そんなにないと思います。立命館さんとか、近くだと武蔵野大学さんとか、大学が上にくっついていると、留学する為の国際部などがあったりしますけど、高校止まりの学校で国際教育センターを持っているというのは、凄い珍しいと思います。実際に学芸大さんとか、早稲田さんとかで、うちの国際部の先生が講演やったり、研究発表やったりしてくれているので、それも凄く珍しいと思います。私も2回ぐらい行きましたけど、本当にそうそうたる研究者の中で、うちの先生が発表していました。でも「啓明学園」というのを、そこの世界の人達はみんな知っているんです。やっぱり啓明さんは面白いことやっていますね、と言われます。とても認知されているんだなと感じました。

 

 

四谷進学会:凄いですね。そういった国際教育に力のある先生方を教えているからこそ、生徒様の方にも影響していくのでしょうか。

 

 

関根先生:それはあるでしょうね。あとは学園の持っている経験値がとても長いです。多分帰国生を受け入れて、80年以上やっている学校はないと思うんです。

 

 

校長先生:絶対ないと思います。

 

 

関根先生:英語教育にも言えるんですけど、やっぱり昔は帰国生=英語だったので、英語教育にもずっと力を入れています。今英語のスピーチコンテストなんてどこの学校でもやっていますけど、うちは今度やると55回目かな?50回以上続いている学校というのも結構珍しいと思います。

 

 

四谷進学会:おっしゃっていた通り80年間帰国生を受け入れてきたというのは、他校さんにはない強みだと思うんですけれども、そういった80年間の継続の中で、御校にしかできない国際生の教育というのは具体的にどういったものがありますか?

 

 

関根先生:一つは国際生を隔離しないんです。だからホームルームも一緒なんです。部活動とかそういうものも全て一緒。学校生活という部分では、日本生まれの子も、帰国生の子も、外国籍の子も、留学生もみんな一緒なんです。それがやっぱり他校さんだと、できないでしょうね。

僕も前職の時に、色んな学校に出入りしましたけど、変な言い方ですけど、全て一緒にするのはやらない方がいいと思います。ですよね?(笑)

 

 

校長先生:お金ばっかりかかってしまいますね。(笑)

 

 

関根先生:本当に国際生とか帰国生クラスというのを作って、そういう子だけ集めて、その子達だけ6年間エスカレーターで持っていった方が学校側としては楽です。ただ、その子達は卒業しても、一緒に勉強した仲間だとは、多数の子達は全然思わないでしょう。

 

 

四谷進学会:そうですよね。

 

 

関根先生:そうやってスポイルしちゃったほうが学校としては正直楽です。だけどうちは、そういうやり方を伝統的にしていません。

 

 

四谷進学会:どうしてそこまで手間隙かけて、一緒にやることにこだわっているのでしょうか?

 

 

関根先生:創立して色んなことをやってみて、それが一番誰にとっても良いという判断をしたのだと思います。つまり、日本人の子もいれば、帰国生の子もいるし、あと帰国生でも行っていたところが全然違うし、外国籍の子もお父さんが外国人だったり、お母さんが外国人だったりすることは全然違います。だから色んな子が結局出るから、誰にとってもbetter。Bestは無理でもbetterというのでそういう形になったのだと思います。

 

 

四谷進学会:素晴らしいですね、先生方にも負担があると思うのですが。

 

 

関根先生:そうですね、担任が大変だと思います。あとは最近取り出し授業といって、ホームルームから外国籍の子を取り出して、その子達だけ国語ではなく日本語を教えています。言語としての日本語を教える先生もいます。そういう取り出し授業を普通、国語と英語をやっていれば本当に問題なしという扱いなんですけど、うちはそこに数学と社会と理科もやっています。それも特徴ですね。

これはうちが国際生と呼んでいる子達にとって良いというのは当たり前なんですけど、実はホームルームを一緒にやっている日本人生まれの子達にとっても良いです。やはり社会や理科でも、今やっていることについて、全然理解ができない人が一緒に勉強していることは結構厳しいと思うんです。

 

 

四谷進学会:そこで日本生まれの子が教えることもあるのでしょうか。

 

 

関根先生:そうですね。だから、そういう子達は別のところで勉強しているんだけど、自分達は自分達でやるべきことをできます。もしできるなら、社会、理科、数学もその方が良いだろうなという風に思います。

 

 

四谷進学会:お話を聞いているとやはり御校の生徒様は多様性があると感じました。多様性のある生徒様は、色々な背景を持っていると思うので、その生徒さん同士がぶつかってしまってもしょうがないかなと思うんですけれども、そういった時に先生方はどのような声掛けをしてるんでしょうか?

 

 

関根先生:先生が上から言うという感じより、話を聞くというスタンスですね。話を聞くというと、寄り添うとか、生徒の言いなりになってしまうイメージがあるんですけど、全くそういうことではないです。放課後になると担任の先生と生徒が話し合いをするコーナーがあります。その為にあるのではなく、生徒が交流する為にあるんです。そこに担任の先生と生徒が座って、「どうした?」「何でこうなっちゃったんだ?」という話をしていて、生徒指導には凄い時間かけています

 

私の世代としては、たまには本当にガツンと言っても良いんじゃない?みたいに思うことあるんですけど、でもそういう感じですね。

 

 

四谷進学会:最後まで聞くんですね。中々できることではないと思います。

 

 

関根先生:そうは言っても、やっぱりそういうところは君よくないよと結局はなりますけど、でも聞いてもらえたというのが良いみたいです。

でも本当に小さなトラブルは、たくさん起きます。

 

 

四谷進学会:そういったトラブルがある前提で、向き合われているのでしょうか?

 

 

関根先生:そうです。普通の学校でもそれがただ見にくくなっているだけで、実際にはあるんでしょうけど、うちの場合はそういうのが当たり前というか、段々生徒達も大人になっていくと、そういうことを前提きちんと話し合うという感じにはなります。

授業の特色

四谷進学会:他の学校にあまりない特徴など何かありますか?

 

 

関根先生:探究は、中学校の頃から、本当に何年も前からやっています。

 

 

校長先生:これだけ言っておきますけど、これがもう探究でやっていますよという授業ではなくて、色んな教科で探究をやっていますだから、下手すると毎時間探究です。

あるいは1週間かけてやっているケースもあります。だから、あまり意識してないです。探究の時間はあるけれど、それが他の科目にも影響しています。

 

 

関根先生:発想としては、他の科目の授業がやはり探究の要素を含んでいるので、そこから教科を横断するような形で、しっかり1時間やります。それを中3、高1、高2、高3と積み上げていこうということで、生まれたのがグローバルスタディーズという名前の授業です。英語科や、国語科、社会科といった教科の先生がチームティーチングしています。だけどそれは各教科の中で、探究を意識した授業をやってきているから、そういう授業を週1回やりましょうということでやっています。今中学の方の数学でも、マスクエストといって、数学探究という授業があります。そこでも理科の先生や、音楽の先生、美術の先生が数学の先生と一緒にチームティーチングしています。中1、中2、中3それぞれ行っています。

 

 

校長先生:ごく自然に、ごく普通にやっていますね。ある学校さんの探究授業の話を聞くと、その時間だけ探究をやっていると聞いたりします。実は国が考えているのは、全ての教科でやってくださいというのが基本姿勢なんですけど、それをそこだけ誤って取ってしまっています。それを売り出して、うちは探究やってますよといって、何かをやっているのは見えるんだけど、それは違うと私は思います。本当は全ての教科で取り組みましょうという趣旨なので、それの点うちでは、もう当たり前に昔からやっています。

 

 

関根先生:高校の情報教育も情報の時間だけ、それっぽいことプログラミングなどをやっていれば良いという風に思われがちですが、情報の先生に言わせると、そうではなく「情報の考え方」だと話しています。それがデータサイエンスでも何でも良いのですが、考え方を色んなところで反映させた上で、情報という時間が週1回あって、こういう考え方があるよ、こういう捉え方があるよ、こういう能力がないと駄目だよと教えています。でもそれはその時間で身につけるというより、他の時間でもそれ生かすのが情報教育なんですけど、情報教育の中だけでやっていれば良いという感じになってしまっています。

 

 

校長先生:国がこういう風にしてやりましょうと言った時には、必ず考え方があって、広めなくちゃいけないんだけど、中々学校の現場からすると、そういう風にいかないです。情報やるぐらいだったら数Bやりましょうという話になってしまう。別に国のことを批判する訳ではないですけどね(笑)。

スピーチコンテストついて

四谷進学会: 55回の歴史あるスピーチコンテストについてお伺いしたいんですけれども、スピーチコンテストでは、どのような内容のメッセージをスピーチをするのでしょうか?

 

関根先生:うちはまず部門を分けています。中学はまず国際生と言われる子達で、国際英語というのを受けている子達は、もう授業でレギュラーオーナーという風にクラスを分けています。そのレギュラーの中で選抜されて、オーナーの中でそれぞれ選抜されます。一般の子達のことをドメスティックと呼んでいるんです。中学の場合にはドメスティックは、スピーチレシテーションに分かれて、4つです。高校はスピーチしかないので、ドメスティックのスピーチレギュラーオーナーという、その3部門で高校はやっていて全校で予選をします。本大会が2月の20日頃です。

 

 

四谷進学会:全校をあげて行うのですね。

 

 

関根先生:1月に予選があるので、期末試験が終わってから冬休みにかけては、その予選の準備です。スピーチの原稿は全部自分で作ったり、英語科の先生に見せたりして準備するので、予選を勝ち抜いて本戦に出れるのは、それぞれの部門で5人ぐらいです。

 

 

四谷進学会:本当に絞り込まれるんですね。

 

 

関根先生:多いと7、8人ですかね。予選を勝ち抜いた人のリストが、朝張り出されるんです。その時が一番盛り上がります。

 

 

四谷進学会:それだけみなさん、真剣に取り組まれているんですね。

 

 

関根先生:予選を勝ち抜くと、おめでとうの嵐ですね。オーナーなんてそんな人数にいないんです。いないんですけど、凄い競争が熾烈なんです。全体で12人とかしかいないんだけど、本戦に勝ち抜く5人に入るのが大変です。毎年結構メンバーが変わっていますね。今年はあの子出れなかったんだなとかあります。次点になると、司会をやったりしています。今年司会なんだ、本戦に出なかったんだとか、あんなにできるのにみたいな感じがあります。レギュラーもそうですけど、ドメステックの方は本当に人数多いです。全体の7割ぐらい、3分の2は日本生まれ、日本育ちの子ですから、その子達の中で争うんですけど、結構、上は上で大変だなという感じがあります。ドメステックのスピーチで選ばれることに対しても、非常に国際生の子達からリスペクトしてもらえるんです。出るね、凄いね、一緒に頑張ろうみたいな。一緒に頑張ろうと言われても、お前とレベル違うからみたいな感じになるんですけど、教え合いで国際生の子達がドメスティックの子達のスピーチ見てあげるということがあるので、そういう盛り上がり方ですね。

 

 

裏番組というと可笑しいんですけど、日本語のスピーチコンテストもあるんです。それには、国際生の子達もちゃんとエントリーします。全員で予選があるんです。「私のメッセージ」というんですけど、それも結構、国際生の子が逆に日本語に挑戦する感じです。ですから、それを友達が教えてあげたり、こういう言葉を使った方がいいと伝えたりとか、教えあうことを結構やっています。

 

 

四谷進学会:それぞれ輝ける場があるんですね。

 

 

関根先生:そうですね。「私のメッセージ」において、本当に日本語に一生懸命取り組んでいるハーフの子は、そこに出て、スピーチすることで、凄い達成感があるみたいです。とても喜んでいる子もいますね。

 

 

四谷進学会:中にはスピーチ面倒くさいとか、あまり前向きではない生徒さんもいらっしゃるのでしょうか?

 

 

関根先生:それはいると思います。ただ意外に卒業した後に覚えているとか、どんなに頑張っても本戦に出場できなかった昔のことを話してくれる子もいます。英語ができて、今上智でもう卒業する子がスピーチコンテストで優勝したかったと言っていました。もう本戦に出るのがやっとで、全然優勝には届かなかったから、私の英語力は駄目みたいと話していて、いや、そんなことはないんじゃないかな?と思いました。でも本当にほんと英語できるよねと友達に言われると、凄い恥ずかしいと言っていました。

 

 

四谷進学会:凄いハイレベルですね。

 

 

関根先生:そういう感じのこともありますね。一方で6年間通っていても、なんとなくスルーする子もいます。

礼拝について

四谷進学会:讃美歌を歌う時間や、聖書を読む時間もあると聞いたのですが、その時間はとても大切なものだと思うのですが、一方で慣れてきた生徒さんとか、男子生徒さんにとっては、形式的になってしまうこともあったりするのかなと思いました。形骸化させない為に工夫していることはありますか?

 

 

関根先生:やはりクリスチャンではないし形骸化しちゃうんですよね。ただ本来なら、今はコロナでできませんが週1回は集会所で集まっています。それから金曜日にもアッセンブリーと呼んでいる集会があります。あと他の火、水、木、土はホームルームで聖書と賛美歌が放送で流れるので、今はただ聞いているだけですが、普段はそれを一緒に読んで歌っています。

月曜日の礼拝も今は放送ですが、ただ、あまり真剣にやってないような子でも、卒業して社会人ぐらいになって良い大人になると、あの時間良かったですよねと言ったりしています。ちょっと不思議な時間ですからね。6年間やるとなると尚更です。高校3年間でもそういうことを全然やってなかった野球部の子が、あの時間良かったですねと話していて、嘘つけという感じなんだけど(笑)。6年間やっていると、ある時思いいたるのでしょうね。僕もまだ6年ぐらいしかこの学校にいないですけど、結構卒業生が親になって来たりしていても、礼拝は昔みたいにやっているんですか?とよく聞かれます。今こうしてやっていますと答えたら、一緒だ、とか、今そういう感じなんですねという反応が返ってきます。

結構卒業生はみなさん思っているんだなという感じはあります。

 

 

四谷進学会:形骸化してしまったとしても、毎日繰り返しやることによって、後々に響いてくるんですかね。

 

 

関根先生:そうですね。あとは先生がちゃんと真剣にやる姿勢というか、生徒がやっていなくてもちゃんとやっていたことが何か記憶に残るみたいですね。

先生が思う啓明学園の魅力

四谷進学会:関根先生ご自身が啓明学園で働いていて、良かったと思うことは何かございますか?

 

 

関根先生:他の学校で経験できないことが経験できるという点ですね。それは僕だけではなく、うちの教員は全員そうなんじゃないですか。

 

 

校長先生:やはりネットワークは広くなります。そういう意味だと、人との繋がり。それから他校との繋がりですね

 

 

関根先生:あと凄くキャンパスが広いですね。特に小学校の先生達、社会科系とか理科系の先生達は、よく利用しています。

このキャンパスは、自然豊かな部分が多いです。

あとは北泉寮という東京都の指定文化財がキャンパス内にあったりします。そういう実物を身近に見ながら、色々な歴史的なことや、人の営みの発展みたいな形で捉えることもできます。本当に中1の理科の植物では、生物、教材、全部うちのキャンパス内で現地調達しています。

 

 

四谷進学会:それは凄いですね。

 

 

関根先生:先生が朝早く森で採ってきたものを生徒に見せて、こういうのがこういう植物だと説明しています。

 

 

四谷進学会:都心ではできないですね。

 

 

関根先生:だからうちの生徒達は、本当に植物の勉強は全部実物だと思います。稲から何から。小学校では本当に校舎の前で育てちゃおう、それを生徒に見せよう、掘らせようとかそういう発想ですね。

 

 

四谷進学会:キャンパスが広い利点ですね。

 

 

関根先生:そうですね、そういう意味では面白いなと思います。

先生方の働き方改革

四谷進学会:生徒さんと対話して向き合われているというお話がありましたが、そういう時間を割くということは、先生方も忙しくなってしまうのかなと思うんですけれど、そういった効率の良い働き方の工夫などはされていますか?

 

 

校長先生:難しい質問ですね。うちでもその働き方について色々考えているところです。

 

 

関根先生:今、そういう視点、発想を本当に考えないといけないなという風にはなっています。考え直そう、見直そうという風にはなっています。

 

 

四谷進学会:なるほど。

 

 

関根先生:個人的には一生懸命やりたいことですね。国際部の先生は一人一人の生徒に対して、所見を書いたり、そこに関わった教科の先生も所見を書いたりしています。きっと、そういう部分をどうシェアしていくかということが大事だと考えています。仕事をどうやってシェアしていくのかというところですね。

受験生へのメッセージ

四谷進学会:啓明学園の受験を検討している生徒様に向けて何かメッセージをお願いします。どのようなことを意識して勉強すべきかお伺いできますでしょうか?

 

 

関根先生:変な言い方ですけど、あまり入るハードルは高くないと思います。ただ、とにかく色んな受験生の人、関心ある人に見に来てもらいたいです。

 

 

四谷進学会:なるほど。

 

 

関根先生:やっぱりこの場に実際に立って、うちの生徒を見て頂かないと、ちょっと理解してもらえないかなと考えています。本当にこういう感じなんだなというのを生で見て頂きたいです

 

説明会で卒業生に話してもらったり、あと生徒にインタビューしたものが、色んなところに掲載しています。うちのインタビューほとんどリハーサルなしでやっています。

 

 

四谷進学会:そうなんですか。

 

 

関根先生:本当に取材に来た方がびっくりしますけど、今日は生徒さんどんなお話を?と言うけど、本人に聞いてくれと答えています。うちでは全然仕込みはしていないです。

だから、聞いてもらっていいよ、という感じですね。動画もそうなので、大体こういう絵を撮りたいと言って、座って、あとはもう彼らに任せてしまっています。ただ、結構みなさん取材に来た新聞社の人とか、そういう方々は面白い子達ですねと話してくれます。「社会貢献したいんです」と真顔で本当に言いますからね。

 

 

四谷進学会:中々いないと思います。

 

 

関根先生:本当に本気で考えています。だからそういうのは誰かの役に立ちたいということを本当に普通に言っちゃったりするので、そういう点は触れ合う中で伝わると思うので、本当に見に来て頂きたいです。

 

 

四谷進学会:そうですね、こういった文字のインタビューだけではなくて、実際に触れてみることで、見えてくるところがあるでしょうね。

 

 

関根先生:あともう一つは、やっぱり本当に他校にはない環境なので、そこを分かって入ってきて頂かないと、マッチングしないと思います。だから実際に見に来て頂きたいです。

 

 

四谷進学会:なるほど。ここだけは気をつけて欲しいとか、覚悟してほしいみたいなことはあったりしますか?

 

 

関根先生:本当にうちはある方向にみんなを引っ張っていくという、言い方は悪いですけど、無理やり引っ張っていくような学校ではないので。全員に何かを強要することもない学校です。例えば、全員に共通テストを受けさせるとか、全員海外留学に連れて行くとか、そういう発想がない学校なので、生徒が自分で選びます。自分で選んでもらわないと困る、という発想です。だからそういう学校だというのを理解して頂ければ、全く問題ないです。あと、日本語が喋れない子がクラスにいるかもよとか、キリスト教のことも礼拝あるよとか、そういうことを理解して来てくれれば、別にそんな覚悟とか、何か特別なハードルはないと思います。

 

 

四谷進学会:なるほど。分かりました。

 

 

校長先生:逆もありますね。「英語ができなければ、入れないのか?」とよく聞かれますけど、普通の学校なので。

 

 

関根先生:英語について補足すると、英語は中1から本当に習熟度別に分かれます。だから、できない子はできない子のクラスがちゃんとあります。やったことがない子、勉強したことがある子、凄いできる子という風にちゃんと全部分けてやっています。

 

 

四谷進学会:それは安心ですね。

 

 

関根先生:高校も習熟度別なので、当たり前な話しですけど、うちにも英語が苦手な子がいます。国語ができないとか、算数ができないというのと同じレベルで英語が苦手な子もいるんです。だから、それはあまり変に構えられなくても大丈夫です。

 

 

四谷進学会:確かに、そこは勘違いしてしまうイメージかもしれないですね。

 

 

関根先生:凄い初めから英語ができるとか、英語は喋らないといけないんですか?と真顔で聞かれる方もいるので、そんな訳はないです。

 

 

四谷進学会:分かりました。

 

 

関根先生:ちなみに、中学で英語入試をやっていますけど、みなさん凄く点数が良いです。そんなに勉強してこなくても大丈夫ですよというぐらい、勉強しているんじゃないかと思うような子が来てくれています。全然もっと普通の点数で良いんだけれど、そういう子達に来てもらう為にやっているんだけどなとも思うんですけど、本当90点とか取っちゃうような子が来ています。

 

 

やらなきゃ駄目よと言われて、やらされて来ちゃったんじゃないか?と思ってしまいますね。だとしたら、可哀想な話なんですけど。だから英語について、保護者の方にそんなにハードルが高い訳でもないと伝えています。しかし、みなさん本当にしっかり準備しています。

うちの英語科は喜んでいますけど、今のところ本当にそこそこできる子しか来ないんです。

本来はそういう趣旨じゃないんだけどなと、広報としては考えています。

 

 

四谷進学会:英語のレベルがあまりできない方でもウェルカムということなんですね。

 

 

関根先生:そうですね。

 

四谷進学会:本日はお時間をいただきありがとうございました。

 

校長先生、関根先生:ありがとうございました。

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