暁星中学校
目指す教育
カトリックを土台にした教育理念
四谷進学会:暁星中学校企画広報部の川奈部先生にお話しを伺っていきます。よろしくお願いいたします。
川奈部先生:よろしくお願いします。

四谷進学会:まず、暁星中学校さんが大切にされている理念についてお聞かせいただけますか?
川奈部先生:フランス語と宗教教育の大きな2本柱が学校としてあります。1888年に5人のフランス人とアメリカ人の修道士が築地に開校したのですが、最初は外国人ばかりだったのです。それでも修道士の先生達が教えたいのは、日本人の子供達だということで、それから麹町に移動して、最終的に現在の位置に構えています。基本的には、フランス人とアメリカ人の修道士が作った学校なので、カトリック教育が大きな根幹ではあります。やはり多様性やグローバルといった流れの根本はそこにあると思います。卒業生は将来の就職先も含めて、色んな世界に飛び立っています。例えば、オタクみたいな子がいても、彼の個性だから良いと決して本人達の思考や趣を否定せず、彼は彼で良いのだと言える土壌が、一つ学校としては、大きな力になっているような気がします。
四谷進学会:私も海外の教育に興味があるので、色々書籍を読みますが、やはり個性を認めてあげるということが、日本の教育と大きく違うという話が出てきます。そこをこちらの学校では、すごく大事されているところなのですね。
川奈部先生:はい。
四谷進学会:「真・善・美を愛する豊かな感性を養う」とあるのですが、こちらどのような意味でしょうか?
川奈部先生:単純に自由だけだと、好き勝手してしまって纏まらないこともあります。多感な中学時代には、正しくない部分というところが出てくるところは、男子校なのであるにはあります。ただ、彼らが成長するに従って、本当に正しいことは何かということを彼らの生活の中で身に付けていると感じています。ただ単に、一方的に学校から教えられる正しさではなく、彼らのコミュニティの中で、やはりこれだと駄目だよね?本当は上手くいかないよね?というのが、段々身に付いてきて、それが高校生ぐらいになってくると、学年の大きな空気になってきます。それが「真・善・美」で強調されるところになります。
四谷進学会:中々コミュニティの中で、自分が成長していくというところを考えた時に、中学生ぐらいだとそこまで考えないと思います。何故そこまで考えられるように、感じられるようになるのでしょうか?
川奈部先生:友達のことを想うことができる子がすごく多いです。中学時代には楽しければ良いという雰囲気がありますが、段々大人になってくると、自分達が楽しいだけでなく、周りの友達も大事にしなければいけないという話になってきます。その根幹には、人を大切にすることで、それが結果的には自分を大切にするというカトリックの隣人愛の精神になります。男子校なので、賛美歌を歌うなどの形式的なことが毎日行われて、カトリックの教育を受けるということはないです。信者になりなさいと言われることもありませんが、なんとなく緩やかなカトリックの雰囲気があって、人は大事にしなければいけないというのが、なんとなく彼らの生活に段々根付いていくのです。そういうところが、いずれ、自分だけでなく周りも大切にするような精神的な成長と思考力が鍛えられてきて、段々そういう雰囲気になってきます。上から抑えてつけるのではなく、なんとなく彼らの中に漂っています。それが最終的に成長した時に、一つ大きなキーポイントになっていると思っています。
一人一人と向き合ったきめ細やかな指導で人間的成長を促す
四谷進学会:やはり色んな学校さんを回らせて頂いて、どの学校さんも理念や宗教教育などそれぞれ掲げていらっしゃいます。一方で、それが浸透してない学校さんもやはりあると思います。暁星中学校で隣人愛が浸透しているのは、何か特別な試みをされているなどの要因があるからでしょうか?
川奈部先生:特にプログラムがあるわけではないので、中々難しいところです。一つには、スクールチャペル(学校付きの神父様)がいるということがあると思います。私達はそこまでプログラムの用意はできていませんが、今伸びている学校さんは、グローバル化を目標にプログラムを作って、英語の技術的な成長や社会貢献を掲げていると思います。ただ、人間的な成長を考える上で、英語が喋れるようになるプログラムの経験よりも、英語が喋れるようになって何をするかが大事です。人としてどうあるべきなのかがわかっていないのに、技術的なことを彼らに伝えても上手くいかないのではないかと感じているところです。ですので、先程申し上げたように、スクールチャペルがいることも大きいと思うのですが、やはり目先のテクニックにこだわるのではなく、あくまでも人としてどうあるべきかと言うところが、宗教の授業やミサで神父様の話として聞く機会を積み重ねることで出てきてくるのかなっていう気はしています。
四谷進学会:なるほど。生徒さんの雰囲気もありますよね。
川奈部先生:何となく受け継がれている雰囲気はあると思います。
四谷進学会:神父様がミサをやってくださるのですか?
川奈部先生:そうです。実は朝の遅刻指導も神父様がしていて、よく遅刻する生徒には「君の名前覚えちゃったよ」と話をして下さることもあります。本当に些細なことですが、人と人との繋がりをしっかりやっていっています。もう一つポイントとしては、1学年44人×4クラスの約176名とあまり大きい学校ではありません。こぢんまりとした学校なので、大きなプログラムというより、個別で一人一人を大事にしているところがあります。医学部が多いのはなぜかと聞かれることがありますが、それは一人一人の希望に合わせた対応ができているからなのです。先程あったように、カトリックに触れていくうちに人の刺激を受けて、何とか人のためになりたいみたいになってきます。医学部コースを設定している訳ではないのに医学部に進学している人が多いのは、本人達が何か人のために役に立ちたいと思ったときに一番イメージしやすいのが、医学部であったということのように感じます。一人一人のニーズに合わせた時に、医学部に進学する子っていうのが多かったので、それに合わせているのです。医学部に進学したい子以外にも例えば、文系で起業したい生徒、海外に行って事業を立ち上げたい生徒のニーズにも合わせて、一人一人向き合ってということが根本にある学校だと思います。
四谷進学会:やはり医学部を目指す子が多いということは、勉強の内容も難しいものにはなってくるのでしょうか?
川奈部先生:そうですね。なので、高校では放課後や長期休暇に各個人に合った講習も設けております。
四谷進学会:医学部に行きたいお子さんがいらっしゃった時に、倫理面の教育を特に大切にされているというお話がありました。単純に医学部に行きたいなら行けば良いとことではないのですね?
川奈部先生:ないです。どの職業でも一緒ですが、担任が面談する時には「それで何するの?」って聞きます。医学部に行っている子の中には、具体的に小児科に行ってこういうことをしたいとか、海外に行ってこういう地域で頑張りたいと言う子もいます。その先を常に私達が意識して、ただ単にお医者さんになるだけでなくどうするのかという話をしています。彼らの自己実現っていうところをどう具体的にしていくかという形になります。
英仏学習で複眼的な視点を得る
四谷進学会:ホームページ拝見していたところ、「グローバルで複眼的な視野」という文言を見つけました。やはりグローバルのシェアは学校としては強く意識されているのですか?
川奈部先生:フランス語をやっていることが大きく影響しています。フランス語学習も喋ることを目的にしているのではなく、それを通じてフランス文化を体感してもらいたいと思っています。基本的に、多くの学校さんが取り組んでいるのはやはり英語文化だと思います。英語文化ではない文化に触れることで、複眼的な国際性というところに繋がっていって欲しいと思っています。
四谷進学会:なるほど。良いですね。ちょっと申し上げにくいことではあるんですが、どうしても親御さん達は英語やITを求めるので、学校もそうなりがちかと思います。その点、非常に特徴的だと思います。
川奈部先生:おっしゃるようにニーズから言うと、英語シフトした方が今の時代には合うものだと思います。ただ、暁星としてはそこからこぼれてるものを提供していく必要はあると考えています。そこが他の学校さんとの差別化といったところに繋がってくると思っています。
社会から押し付けられた価値観ではなく、生徒達が希望する進路を
四谷進学会:ホームページには「他者への思いやりとその自己実現の道」という言葉もありました。弊社の理念にも自己実現を叶えるというものがありまして、自己実現という言葉が凄く私は好きなのですが、暁星さんにとっての自己実現とはどういうものなのでしょうか?
川奈部先生:やはり一番大事なことは、自分の人生を自分で決めていくっていうところだと思います。他の多くの進学校さんは東大の合格者数に大きな意味を持っているので、「東大に行きなさい」「東大に行くためにこういうことが必要です」というレクチャーをされることが多いと思います。そのため担任の先生の指導もなるべく東大を受験する方に促すと形になっています。多分それは、時代にすごくマッチした話だと思いますが、大切なのはこれは彼らの人生の話だということです。ニーズが高いからといって、彼らの人生を東大に行かすことに限定してはいけないというのが根本的にあるところです。東大に行ける力はあるけど東大には行きたくないという子は実は毎年、学年に何人かいます。そういう子には、君達の行き道を進めなさいという話をして、一橋や東工大などに進学しています。逆に東大に行きたいのだけれど全然実力が足りない場合には、君が足りないのはどこかな?という話をします。もう無理だから下げなさい、偏差値の低い所に行きなさいという指導をするのではなく、現段階では距離があるけど、それをどうやって縮めていけば良いのかというのを話すのが暁星だという風に思っています。
四谷進学会:その子の人生のための教育を行っているということですよね。
川奈部先生:という風に思っています。確かに時代とマッチしている指導法ではないので、誤解されることも多いですし、数字に出てこない部分だとは思いますが、彼らの人生の選択として捉えています。決して学校から押し付けられた、社会から押し付けられた価値観ではなく、生徒達の思う進路にしっかり進んで欲しいと思っていますし、それを学校としてはサポートしていきますというスタンスです。聖書の「地の塩、世の光」という「あなたもかけがえのないものです」「一人の大事な人です」っていうところに繋がる話かなと思っています。
四谷進学会:なるほど。むしろ私は、今の時代にマッチしていると思いました。
川奈部先生:ありがとうございます。
四谷進学会:この学校に行ったら、この就職先に行ったら幸せになるという時代ではもうないですからね。自分がやはり行きたい。
川奈部先生:そうですね。だから、大学行くことも決して、暁星としてはゴールではないです。あくまでも、その先を考えて話をします。
延々と続くカトリックの精神
四谷進学会:なるほど。建学の精神をちゃんと引き継いて、今の現場の先生方が学校を作っているというのは凄いと思います。何かそのための努力をされてらっしゃるのですか?
川奈部先生:難しいですね。高校2年生で職業体験というのをやっているんですけど、OBの同窓会に少しバックアップしてもらってOB訪問に近い形で行っています。そこで30年、40年前に卒業したOBの方と話をしても、今の学校の中で想像できるような話をいつもして下さいます。やはり基本的にスクールチャペルという神父さんが付いている学校で、カトリックっていうところが大きな柱になっていることは変わらないので、その雰囲気が何となくみんなに伝播していく印象は凄くあります。
四谷進学会:カトリックの男子校ってあまりないですよね?
川奈部先生:ないです。サレジオさんとか明法さんとか、割と神奈川にはあるんですけれども、多くはないです。
四谷進学会:なるほど。そういうところも特徴的ですね。
「夢が形に」を信じられる空間
四谷進学会:続きまして、教科指導に関してお聞きします。何か他校さんにないような、教科指導全体の特徴や強みはありますか?
川奈部先生:これも実は、あまり他校さんほど明確に差別化を図れるようなものはありません。ただ、英語に関しては、学年の半分近くを占める暁星小学校の子達は英語をやってきているので、入学時点で公立の小学校から来た子と暁星小学校の子で英語のレベルが違います。グレード別という言い方で、ある程度英語が分かる帰国生の子や英語が得意な子たちと初めて英語に触れる子・英語が苦手な子でクラス分けをして中1がスタートします。それが英語の一つの特徴です。高校ではスタディサプリ、ELSTという教材を使って、お家でオンラインで教育できるソフトを配布しておりますので、そういうのも使うというところを考えております。
四谷進学会:なるほど。国語教育に学園全体で力を入れてらっしゃるとお聞きしたのですが?
川奈部先生:とにかく文章を書く機会が多いです。何か行事があった時に、例えば、短歌を詠ませる先生もいますし、作文を書いてもらうこともあります。とにかく書くタイミングが凄く多いので、物を書く力が付くと思います。中学受験入試の時もそうですが、国語は最後に作文があります。大体、小6を主人公にしたテーマにした文章に対して、漢字や選択問題を一通り解いてもらって、最後に問題文の1行抜粋して、それに関係するあなたの事柄を書いてくださいという問題が出されます。大人が美辞麗句述べ立てる解答が良い訳ではなく、あくまでも、彼の経験に基づいた文章に対して評価しています。作文として表現された姿勢というのは、学校に入ってからも変わらないものなので、君の本当に思っていることを大事にしていくというところを国語では大切にしています。
四谷進学会:生徒さんのインタビューでも感じたことですが、純粋に思考力が高いと思いました。それは何故なのでしょうか?
川奈部先生:一つには作文が影響しているかもしれないです。とにかく考えて文章にするということが行われているので。あと、やはり他人のことを考えるためには、ある程度思考力を付けていかないと成り立たない部分もあるので、生活面の部分もある気がします。
四谷進学会:地頭が良いみたいなこともあるんですか?
川奈部先生:地頭が良い子も、そうじゃない子もいます。色んなタイプの子がいて、その子達が何となく切磋琢磨している印象です。大学受験でも、クラスメイトがライバルであり、同志あって、それが最後すごく大きな力になっていきます。
四谷進学会:不思議ですよね。
川奈部先生:去年卒業した生徒からは、共通試験の会場が一緒だったメンバーが試験の休み時間に集まって、あそこをミスしてしまったっていう子に対して、みんなでトイレの度に励まし合いながら、次の試験に挑んだという話も聞きました。そんなことが起こり得るのかと思ってこちらもびっくりしました。ただでさえ、自分のことで精一杯なはずなのに、一緒に頑張ろうよと。さっき言った横の同志としての繋がりみたいなものが根本にある気はします。人間環関係を凄く大事にしましょう、人との繋がりを大事にしましょうっていう学校なので、最終的には、そういうところが彼らの大きな力になっている気がします。
四谷進学会:やはり聞けば聞くほど、今の時代に合った学校という風に感じます。日本社会全体として考えた時には、嫉妬みたいなものも凄くあると思うんです。それにも関わらず、やはり暁星さんの中で、そういうのがあまり見えてこないっていうのが、やはり不思議ですし、何らかのヒントになるんじゃないかなという風に感じたところなんです。
川奈部先生:そういう意味で言えば、努力が力になるという純粋な想いが活きてくる学校なのかもしれないです。もうちょっと大人として擦れていても良いと思う部分はありますが、あどけなさ・幼さというのがある程度、許容されてる学校なので、夢が形になるということを信じられる空間なのかもしれないです。
四谷進学会:例えば、宇宙の仕事をしている方が学校の先生に宇宙の仕事をしたいって言った時に、そんなの無理に決まっていると言われてすごい落ち込んだとか、そういう話はよく聞きますよね。特に我々の世代やそれより上の世代では。そういうのが全くなさそうな感じですね。
川奈部先生:そうですね。学年で成績が一番下でも、彼が本気で宇宙飛行士になりたいんだ、必ず実現させると言えば、本校としては否定しないです。
先生は常に生徒の様子を情報共有
四谷進学会:そこは大きいですね。やはりそういう先生方ばかりが集まるっていうことは普通ではないと思うのですが、何か採用にこだわりがあるのですか?
川奈部先生:そういうことはないと思います。ただ、そういう意味で採用も厳しい部分があって、優秀な方は他の学校行かれてしまうことも結構あります。今いる職員室の若い先生達はすごく優秀な先生が多くて、とにかく生徒の話をよくします。それは学年の先生間でもそうですし、部活の話の事もあります。なので、生徒たちは「何で先生その話を知っているんですか?」っていう顔をします。例えば、学年で起きたトラブルを教科担当の先生が知っているというようなことが割とよくあります。小さい学校で職員室も一つですし、そういう中でやっているのが一つ大きいかなと思います。
四谷進学会:やはりそこも切磋琢磨。
川奈部先生:そうですね。
思考力の定着に重きを置く
四谷進学会:あとは、勉強に躓きかけた生徒さんに対して、教科指導でのフォロー体制みたいなものはあるのでしょうか?
川奈部先生:学校として補習やりなさいと言われることはないですが、授業を見て、この子ちょっと厳しいな、前のテストがちょっと悪かったから呼ばなきゃなって言う子に関しては、担当者が個別に呼んで対応しています。昼休みに呼び出してやったり、勉強の時間で何か課題をやったりは、割と各学年で行うと思います。
四谷進学会:やはり小規模だからこそ、できることですよね。
川奈部先生:そうです。
四谷進学会:例えば、数学の先生だったら何人かいらっしゃると思いますが、その先生方で協力して、カリキュラムを組んでいらっしゃるのですか?
川奈部先生:そうですね。基本的には、学年の先生の意向が強いですが、その中でやってみたいアイディアも、ある程度のものであれば試してみようよっていう風にはなると思います。それは生徒と一緒かも知れないです。例えば、鎌倉の歴史的なところを回りつつ、地形的には、生物学的にはっていうのを実際に鎌倉行って巡るという講習がありますが、それも教員のアイディアです。あとは、理科の先生と国語の先生で、自分が書いていること、表現していることに客観性を持たせようという講習を希望者だけでやっていて、理科の実験の話を自分で書いてみたら、その言い方だと他の人はこういう取らないという。彼らの作品を通して、理科のその辺の過程を通してやるっていう講習も行われています。
四谷進学会:グループワークやディスカッション的なものは、授業に取り入れたりされていますか?
川奈部先生:個々でやっている授業はあります。特に高3の小論文で、自分の書いた文章を周りで話し合うということは行われています。
四谷進学会:なるほど。大学入試で出題される内容と学校さんがやりたい内容に乖離がある場合があるを思いますが、それは、どのようにその工夫されていますか?
川奈部先生:テクニックだけを身に着けていったら、多分そういうことになる気がしますが、思考力をしっかりつけてもらうことが根本にある学校なので、彼らに求める本当の学力っていうところは、多分ぶれずにやってきている学校だと思います。そういう意味では、あまり大きな乖離は感じてはいないです。
四谷進学会:大学入試改革でどんどん教育の方向が変っていますが、それによって授業やカリキュラム、中学入試の内容が変わったということはありますか?
川奈部先生:ないです。思考力の話がありましたが、中学入試でも実はほとんど記述式で問題を作っています。おそらく4教科合わせて、こんなに記述をさせている学校はないと思います。結構、敬遠されることもありますが、学校としては答えを出せるかを見ているのではなく、どう考えているかを重視しています。
四谷進学会:暁星小学校からそのまま上がる生徒さんも試験を受けているのですか?
川奈部先生:試験はありますが、一般入試とは別の試験をこちらで用意してやってもらっています。
四谷進学会:なるほど。受かる子もいれば落ちる子もいるのですか?
川奈部先生:そうですね。ですが概ね進学します。
大学卒業後も社会で活躍
四谷進学会:進路という点で、医学部に進む子が多いにせよ多様性があって、色んなところに進まれていらっしゃいます。最近印象に残った進学先はありますか?
川奈部先生:やはり海外大学です。数年前から学年に1人、2人、海外大学に行きたいっていう子が出てきました。それでも同じですが、その子達をサポートするという形で進めています。
四谷進学会:あるいは、就職先でも結構です。大学卒業後の事なので、わかる範囲で構いません。
川奈部先生:先程お話した高2の職業体験っていうところで、色んな企業さんにお願いをするので、高校の時よりも企業に入って活躍している子が多いという印象です。卒業生は一流企業さんに就職している子も多いので、そこも特徴的なところだと思います。あとは、やはりフランス語が強いので、お役所です。外務省とかそういう所には、定期的に就職させて頂いています。去年も、OBで厚生労働省にお勤めの方に来て頂いてお話を伺ったのですが、官僚の不祥事などの話にも触れて下さって、本当に官僚は一生懸命やっているし、今起こってるそういう不祥事に対してみんな悔しい思いもしていますと。多くの官僚は日々一生懸命やって、日本を動かす一つになっているので、是非、官僚にという話をして下さいました。その時に官僚になるメリットの一つの中に、官僚の留学制度を使ってフランスに行けるという話がありました。やはり会社に入って、留学できるチャンスはそんなに多くないです。若い時に海外に行くことは大きな経験になったし、色んな制度も整っているので、海外に行ってみたいっていう人は、是非お役所に入って、留学制度を使ってみて下さいって話をしていたのが凄く印象的です。
カトリックの中での平和学習
四谷進学会:暁星さんの特におすすめの行事や暁星という学校が分かるような行事はありますか?
川奈部先生:先程言った職業体験も一つ大きな行事だと思います。もう一つは、中3の平和学習です。平和学習は基本的に広島に行きます。広島に行って幟町にあるカトリック教会でミサを預かります。それが初日です。その次の日は、被爆者の語り部さんの話を聞いて、その当時のことを直に聞きます。それを毎年やっていたのですが、コロナでやれていませんでした。今年に関しては、中3の子達は登校していたので、ミサはZoomを用いて学校の生徒と向こうの教会と繋いでお祈りの時間を取りました。語り部さんとも繋いで、話を聞いたり、質問をしたりしました。ただ単に、平和学習と言ってもカトリックの中での平和学習というところが、一つ特徴だと思います。
四谷進学会:特徴的な部活動はありますか?
川奈部先生:やはり強いのはサッカー部です。この間は関東大会に行きました。あと、近年強いのは、水泳部です。今年に関してはインターハイで優勝、個人メドレー自由型で優勝した子もいました。競技かるたは今年団体戦で優勝、個人戦でも優勝したので、そこも大きく業績が上がっています。
四谷進学会:他校にはないような部活動はありますか?
川奈部先生:音楽部です。音楽部と聞くと吹奏楽曲をやることが多いと思いますが、暁星ではジャズをやっています。ビッグバンドジャズをやっている部活なので、活動自体は凄く珍しいです。
四谷進学会:確かに特徴的ですね。音楽部は何人ぐらいで?
川奈部先生:中高の部員合わせて30人だったかな。パートで入れ替わりはありますが、基本的にはそれぐらいでやっています。
進路指導の流れ
四谷進学会:進路指導の流れをお伺いしてもよろしいでしょうか?
川奈部先生:基本的には、高校2年から文系、理系に分かれます。高1までは、特に特進クラスみたいのもなく、4クラス均等にクラス分けします。高2から文系、理系に分かれます。高3になってから、さらにその中でも、私立型、国立型に分かれて、文系、理系合わせて5クラスです。コースは5コースですが、クラスは4クラスのままという形です。
四谷進学会:インタビューは以上です。ありがとうございました。
川奈部先生:ありがとうございました。





